個人山行:薮歩きシリーズⅦー龍頭山で薮歩き縦走(龍頭山~野々志山~城山)


亀井且博

<月日>2021年3月17日(水)快晴

<参加者>単独

県北が雪の間は岩国、周南方面の暖かい地域の山に出かけていたが、県北の雪も融けたので久しぶりに県内の薮山歩きに出かけた。今の季節の山歩きに適した薮歩きルートをピックアップしているが、龍頭山もそのうちの一つ。 龍頭山には滝見コースや掛札コースの一般ハイキングルートから何度か登ったことはあるが、東西に縦走した事は無かった。 面白そうな尾根縦走のルートを探す際に、いつも参考にさせてもらっている「あの山この山」のブログ。 このブログの記事のルートを参考にさせてもらって薮歩きの縦走に出かけた。 都志見から龍頭山の北西尾根末端に取り付き、648.6m三角点を越えて龍頭山へ。龍頭山から北尾根経由で野々志山へ縦走し、さらに城山を越えて上阿坂に下った。 龍頭山の頂上付近のハイキングルート以外は全て薮歩きで、特に龍頭山山頂駐車場から900mピークを越えて県道までのルートと城山の登り下りは猛烈な薮だった。

<行動記録>

今日の好天を約束するような朝霧が龍頭山の中腹にかかっている早朝の豊平どんぐり村の駐車場に車を停めて出発した。今日予定しているルートの尾根の取付きまで1時間ぐらいの県道歩きである。通学する中学生が「おはようございます。」と挨拶をしながら自転車で追い越していく。小中学校一貫校の豊平学園の前を通り過ぎると、間もなく掛札コースの登山道入り口がある。都志見の国道に合流する手前の庄原集落から県道を離れて里道に入る。眼前に龍頭山北西尾根の末端が急斜面となって落ち込んでいる。この登りはかなり手強そうだ。

北西尾根末端のピーク

集落の一番上まで続く古い林道を辿る。林道の終点近くで老夫婦が上から下りて来たのにお互いに驚く。「何処に行きんさるんかの?」「この上の山に登って尾根伝いに龍頭山に行こうと思うとります。」「ここから登る道はありゃ~せんよ!」「そうですか、適当に登ります。」「気を付けんさいよ~。」こんな会話をして別れた。別れ際に美味しそうな椎茸を頂いた。椎茸取りに来られていたようだ。

古い林道の適当な場所から斜面に取付く。踏み跡はなく傾斜は少しずつ急になってきて、途中から木登り状態になってきた。ひと時の喘ぎまくりの急登の後、北西尾根に登り着いた。尾根には薄い踏み跡があり、傾斜も緩くなって下草も無いので歩き易くなった。大岩を越えたピークに今は使われていない古いテレビアンテナが立っていた。ほどなくして848.6m三角点ピーク(四等三角点、点名:琴谷)に着いた。ここにも古いテレビアンテナが立っている。北の西宗集落のための物だろう。その先のコルは峠道が越えている。コルからは尾根に古い道があり所々薮化している個所もあるが、掛札コースの登山道に合流するまで続いていた。薮道から掛札コースの登山道に出るとデコボコの林道から一気に高速道路に出たような気持である。登山道に合流すると龍頭山の頂上までは直ぐであった。頂上には立派な休憩舎があり、360度に広がる展望は素晴らしい。県北の山々や広島市、瀬戸内海方面等々を気の向くままにゆっくりと眺める。

龍頭山頂上

頂上から北東尾根に入り、駐車場までは遊歩道を歩く。駐車場手前から尾根に入るが踏み跡もない全くの薮である。灌木のうるさい薮の中を苦労して2つの小ピークを越えて下ると踏み跡が出てきた。龍頭山林道を横切り776m独標を越える。踏み跡がしっかりとして来て歩き易くなった。北側が伐採されている場所を通過して下るとやがて県道に出た。どんぐり村近くから西宗に越える県道316号線である。時刻も丁度12時過ぎなので道路脇の陽だまりで昼食にした。昼食後は野々志山と城山を越えなければならない。まだまだ先は長い。峠の西宗側から野々志山の尾根に取付く。尾根に出ると古い道が尾根沿いに続いている。途中で多少笹が茂っていたり倒木があったりするが踏み跡はしっかりとしていて歩き易い。アップダウンを繰り返しながら岩尾根を通り過ぎると野々志山の頂上に着いた。頂上は薮の中で眺望は全くない。尾根道を東に辿り、次の小ピークに登ると道は左に北東に向かっている。縦走ルートは南東に向かって右折する。踏み跡を辿って下るが、最初はかなりの急坂で尾根を外さないように気を付けて下る。途中から踏み跡も無くなった尾根を忠実に辿りながら下り、広域農道の上の林道に下り着いた。

そこは城山との鞍部だが、すぐ下を掘割構造の広域農道が乗り越している。農道の法面は高く降りるのは無理である。幸いにも、法面の上端に管理道が付けてある。笹で大ヤブになったところもあるが城山トンネル南出口の上を通る管理道となっている。これを辿って容易に城山の北尾根に取り付けた。管理道からの登り口を探すが猛烈な笹が斜面を覆っていて踏み跡は全くない。止む無く、適当な場所から笹薮に突入する。胸ぐらいの笹薮で、おまけに相当な急登が続く。笹や木を掴みながら木登り状態で喘ぐ。ようやく城山手前の広いピークの頂上に着いた。このピークは平坦な広い場所が段々になっており、今は深く濃い笹原となっているが、昔の城郭があったのを伺わせる。

城山手前ピークの城郭跡の笹原

三角点のあるピークへ向かって進むと空堀だったような堀切を通過する。相変わらずの猛烈な笹薮を漕いで城山の三角点ピークへ到着した。城山の頂上は野々志山と同様に薮の中で眺望は全くない。頂上から南東に続く尾根を下る。相変わらずの濃い笹薮で踏み跡は無い。北面は採石場となっているので近寄ると危ない。地図と磁石とGPSで方向を定め、尾根を外さないように気を付けながら笹薮の中を一気に下ると用水路の管理道に下り着いた。管理道を歩きイノシシの防護柵を通り過ぎると民家の近くに出た。町道をポレポレと歩いて駐車地のドングリ村に帰って今日の山行を終えた。

今日は快晴だったが、黄砂の影響で眺めはスッキリとしなかった。道路歩きが長い山行だったが、充実感のある薮歩きだった。

<歩行距離>

17.2Km

<コースタイム>豊平ドングリ村7:30→8:45北西尾根取付き→9:36琴谷山→10:35掛札コース合流点→10:45龍頭山11:00→11:09駐車場→11:40林道横断→12:07県道横断(昼食)12:32→13:50野々志山→14:30城山トンネル上→15:15城山→15:55上阿坂→16:45豊平どんぐり村

<コース図>

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