個人山行:3年振りの八甲田・山岳スキー


吉岡 好英

参加者:宮本、(会員外:木佐、奈須)
2023年2月1日~5日
しばらくコロナ禍で行かれなかった八甲田山岳スキーツアーを3年振りに計画。厳冬期の本格的な山スキーは初めての木佐くん(元会員)は出雲から参加。大学山岳部後輩の奈須と伊丹空港で集合し、3名で青森へ向かうが、搭乗前に「天候次第では仙台空港に着陸」とアナウンスがある。宮本くんは東京から一日遅れで参加。

伊丹空港 ANA1853 便

青森空港の除雪作業は日本一?なので、飛び立てば青森空港に着陸するだろうと思っていた。飛行中は雲の上で期待していた北アルプスは見えない。着陸態勢に入り視界が開けたときは、すぐ下に山が迫っていた。雪のない青森空港の滑走路に着陸。空港から手配していたタクシーで酸ヶ湯温泉に向かう。八甲田山方面は雲に隠れて見えない。約1時間で酸ヶ湯温泉に到着。依然滑ったことがある旅館横の斜面は、4m近い雪の壁となっており上がることは出来そうにない。先に送っていたスキーケースを乾燥室(荷物室)から取り出して、フロントで受付を済ませ、部屋に持ち込み荷物を開ける。一段落した後、翌日のスキーツアー申し込みでガイド受付に行く。顔なじみのガイドさんに挨拶を済ませ、明日(2日)の様子を聞くと「ロープウェイ運休かも」と言われる。
2月2日 旅館のフロント前の案内ではロープウェイは強風(25m/s 以上)で運休。したがってスキーツアーは中止となった。旅館横の斜面は道路からの壁が高く上がれないので、八甲田スキー場でゲレンデスキーでもするしかない。朝の送迎バスは出発していたので、午後から木佐くんとロープウェイ山麓駅に行く。
リフト回数券を購入してリフトでトップへ上がる。視界は30mくらい。ゆっくり滑るが、時々見えなくなるので平衡感覚がなくなり転びそうになる。2本滑るとゴーグルが曇り見えづらくなってきた。レストハウスに入りゴーグルを乾かして、再びリフトで上がる。滑っていると、また曇ってきた。ヒーター付きのゴーグルなのに・・・。バッテリー切れかも。
こんな状況なのでスキーを諦め、旅館に帰るバスが来るまでレストハウスでノンビリする。旅館に帰ると、今日から参加の宮本くんが来ていた。
靴を脱いでいると、ツアーガイドの隊長さんに「リンゴを持ってくるので待っていて」と声をかけられる。毎回、美味しいリンゴを頂く。
夕方、明日のスキーツアー申し込みをしておく。
夕食はいつものように豪華でした。

2月3日 ツアー参加は宮本くん、木佐くん。ロープウェイは運行されるのでバスは9時に出る。山麓駅に行くと外まで並んでいる。15分間隔で運行されているが、3本目にやっと乗れた。山頂駅で点呼をとるが宮本くんは来ていない。1本送れて上がってきた。参加者が揃ったところで点呼をとりビーコンチェック。今日午前のコースは変則畚沢コース。山頂公園駅外に出ると視界は悪く風も強い中、田茂萢岳頂上まで歩いて行く。八甲田は初めての木佐くんは「こんな状況で行くんですか?」と不安そう。それでも滑り始めると、大山では味わえないフワフワのパウダースノーを楽しみながら滑降していた。樹林帯まで下ると視界が良くなってきた。このコースではシールを装着しないはずだったが、先頭のガイドに続いていたはずのツアー客が少し沢に入り込んでしまったので、シールを装着して尾根まで上がる。その後は林間を滑ってロープウェイ山麓駅へ帰る。
午後の出発まで時間があるのでレストランで蕎麦を食べた後、山頂駅に上がる。
2本目のコースは銅像ルート。田茂萢岳頂上は午前より視界が少し良くなっている。ガイドは荒れていないノートラックの斜面を探しながら案内してくれる。しばらく広い斜面の樹氷を縫うように滑走する。パウダースノーの浮遊感がたまらない。前嶽手前鞍部(銅像9番)でシールを装着し、しばらくシールハイク。

樹氷を縫って

前嶽東面(1200m)でシールを剥がして滑降準備。ガイドが滑った後、それぞれが滑降開始。樹林帯に入ると視界が開け滑りやすくなってきた。緩やかなブナ林を抜けると銅像茶屋へ到着すると、いつものように道路を挟んだところに迎えのバスが待っていたバスに乗って酸ヶ湯温泉に帰る。
2月4日 今日も9時頃バスでロープウェイ山麓駅に行く。相変わらずスキーツアー客は多い。山頂公園駅に上がり、出発を待つ。ビーコンチェックを済ませ、外に出ると視界は悪い。今日も銅像ルート。田茂萢岳頂上まで板を担いで移動し、滑降開始。初めて参加のボーダーが遅れていたので、しばらく待つ。前嶽南のコルまで少し急斜面になるがパウダースノーのふわふわ感はたまらない。コルでシールを着けて30分くらいの歩きとなる。前嶽東斜面でシールを外して樹氷の間を滑降していく。しばらく滑ると林間になる。

ブナ林
昨日と同じコースを辿りながら銅像茶屋へ向かい、到着後バスでロープウェイ山麓駅に帰る。午後のツアーのため、山頂駅に上がっておく。
午後も銅像ルートとなった。それでも前嶽南のコルまではノートラック斜面を滑った。銅像茶屋到着後、迎えのバスで酸ヶ湯温泉へ帰りました。

銅像茶屋

今日のツアー参加者の中で最高齢でした。バスの中で “ツアー参加の年齢制限”を聞くと、「スキーが出来る間は大丈夫」の返事。最高齢を更新したいものだ。
2月5日 昨日までの八甲田・山岳ツアーを終えて、酸ヶ湯温泉を9時に出発して青森空港へ。東京に帰る宮本くんと別れ、ANA1854 便で伊丹空港に向かいました。長野辺りで雲は切れ、左に中央アルプス、南アルプス、富士山が、右に北アルプスの山々が見えていました。

噴煙上がる御嶽山

北アルプス
定刻より少し早く伊丹空港に着陸。ここで木佐くん、奈須くんと解散しました。

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