烏ヶ山南西尾根


松林

2023年2月5(日) 係:松林

参加者:吉村、神庭、曽根

<アルバム>

<行動記録>

最強寒波が訪れた1月24~28日にかけて、大山の麓の神庭家では計110cmもの積雪があった。との報告を受け、山では相当な量の積雪(障害)が予測された。

前夜泊のため、3人で大山山麓にあるお馴染みの某公園の駐車場に入ろうとするが、積雪により車が入れない。スコップで雪搔きをして、車2台分とテントのスペースを確保した。レストランに移動してすぐに神庭さんと合流して一次会。テントに戻って二次会。久々に神庭さんの近況を聞くことができた。

朝は遅れ気味で出発して奥大山のスキー場に着き、支度を始めた頃はまだ暗かったが、雪山が久々の係と新人の曽根さんの準備が遅く、出発する頃には夜が明けてしまっていた。

閉業したスキー場のゲレンデに入り、スノーシューやワカンを付けて緩斜面を歩いて行く。開けた斜面から谷状のコースに少し入ったところで、リフトの支柱の立つ尾根へ向けて急斜面を登る(かつてスキー場コース上部で雪崩事故があったので、早めにリスクを避けた)。尾根に乗って暫くしてリフト頂上に到着。

リフト頂上からはラッセルを交代しながら進む。積雪深は深いが、ある程度の締りがあるので四苦八苦するほどではない。が、無積雪期のようなスピードは出ない。

1201mピークに到着すると、東側の視界が開ける。右手の雪庇に注意しながら緩い鞍部に向けて下り、烏ヶ山本峰に近付いていく。いよいよ雪壁の手前まで来ると、今まで繋がっていた尾根の木が途切れる。以前の山行で、神庭さんがと大前さんとここで休憩しようとザックを置いた瞬間に、雪面に振動が伝わって面発生雪崩が起こった話を聞いた。

時間的にもこれを登攀して下りるのは厳しいので諦めようと考えていたが、弱層テストをして、木でアンカーが取れる範囲で登攀の練習をしてみよう。ということになった。木をアンカーにしてロープで体を確保し、神庭さんがピットを堀る。上から約40cmの深さに明瞭な筋があり、コンプレッションテストで見事にそこが滑り落ちた。

翌週の弥山西稜に向けての練習、ということで、吉村-曽根パーティが先行で登り始める。つぼ足+アイゼンでラッセルしながら灌木に中間支点を取り、ブッシュ帯の手前の木でピッチを切る。松林-神庭パーティも同じように登り、ラッペルで引き返す。

登攀道具を片付けてスノーシュー、ワカンに履き替えて下山。良く晴れていて、下りでも暑い一日だった。スキー場から雪壁まで4時間、下りが2時間だったので、早い時間に出発して条件が良くないと、日帰りは厳しそう。という見解になった。

<コースタイム>
4:00起床 → 5:35泊地発 → 6:15奥大山スキー場 → 7:00出発 → 8:15リフト終点 → 9:20 1201mピーク → 11:06雪壁取付 → スノーピット・ロープ訓練 → 13:30発 → 14:50リフト終点 → 15:25駐車場

(文:松林)

コメントを残す