個人山行:烏ヶ山で山スキー


吉岡 好英

2023年2月26日

2月初旬、恐羅漢へスキーに行ったとき、山スキー仲間から烏ヶ山での山スキーに誘われた。若い人について行けないだろうと躊躇したが、せっかくのお誘いなので参加することにする。日程は2月26日と決まり、前日夕方までに米子のホテル集合。彼らは25日もどこかを滑るらしい。

25日、昼前に廿日市を出発。一人なのでノンビリ行くことにして安佐SAで昼食。松江道の“道の駅たかの”で小休止し、三刀屋木次から一般道で、以前から行ってみたかった安来の喫茶店を目指す。安来市に入った辺りでタイミング良く木佐くんから電話が入ったので、店の名前と場所(国道9号線沿いにある)を聞く。店は“Café Rosso” 。店に入ると満席であったが、ほどなく座ることが出来た。カプチーノを注文。店の外はガラス越しに中海が見える。

17時前、米子アルファワンに到着、チェックイン。今回のリーダー・田中くんにショートメッセージで到着を知らせておく。18時、フロントに行き、3名でいつもの居酒屋で夕食をしながら、明日の予定を聞く。明日のメンバーは6名。先発組3名は駒鳥峠越えで振子沢を登ったが、視界不良で途中から引き返したそうだ。

26日7時、ホテルをそれぞれの車で出発。“道の駅奥大山” で当日参加の3名と合流するが、ホテルアルファワンに泊まった岩田さん、ザックを置き忘れて引き返すハプニングも。5名は登山口の鏡ヶ成キャンプ場駐車場に行って待つことにする。

8時35分、メンバーが揃ったところで出発。約600m、シールを着けて道路沿いを歩き、御机の樹林帯に入る。緩いブナ林をゆっくり?登っていく。次第に傾斜はキツくなってくるのでジグを切りながら標高1210mで、これ以上登っても仕方ないので、10時30分、ここをドロップポイントとしてシールを剥がす。傾斜は30度くらいで白い斜面が広がっている。当然ノートラックで雪はこの時期としてはパウダースノーだ。10時55分、トップが見える範囲まで滑降して、皆が揃うのを待つ。さらに標高1100m付近まで滑降して休憩とする。ここで胸に付けていたInsta 360 GO2(ビデオカメラ)が無いことに気づく。ザックを降ろすときに落としたものと思い、皆で付近を探すが見つからない。カメラの大きさは親指くらいで色は白。時間を費やしても仕方ないので、「見つからないので先に進もう」と言ったが、「時間はあるので心配無用」の返事で15分くらい探し続ける。やはり見つからないので、このまま滑り降りるのは早すぎるのでシールを着けて登り返すことにする。田中くんはシュプールを辿りながら登っていると、最初に滑り降りた辺りで「見つかりました」の声。完全に諦めていたカメラが広い斜面の雪の中で見つかるとは奇跡としか言うしかない。家に帰ってから映像を確認するとストックの紐を外すとき、手が胸に付けていたカメラに触れたようだ。見つけたときの声も録音されていた。2019年?だったかGWの立山でアクションカム(SONY ビデオカメラ)を落としたときも、プロスキーヤーのS氏に拾われ、後日手元に戻ってきた。その一年くらい前、広島に来られたとき、一緒に写真を撮った方であった。

カメラが見つかったところから滑降して、さらにもう1本登り返すことになる。カーラ谷西の尾根に登り、標高1160m地点から滑降。1本目より雪は少し重くなっているが、ノートラック斜面を気持ちよく滑降する。昨年、ここを滑ったときはゴーグルが曇って散々な目に遭ったが、今回ゴーグルは曇ることなく、よく見えていた。しだいに緩斜面になり、谷を越えると登ったときのトレースがあった。トレース沿いに滑り降りて行くと道路にでた。板をザックに付けて13時10分、駐車場へ帰りました。他のメンバーは最後までシールハイクで、少し遅れて帰って来ました。

今回はメンバー、天気、雪質に恵まれ、楽しい山スキーが出来ました。

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