山口県シリーズ第一弾 陶ケ岳 5月27日(土)~28日(日) (係)中島


三谷 和臣

<参加者>
武田、三谷、宮重(直)、山本(文)、会員外(今村)
<行動記録>
 ダービーウイークだってのに日本全国雨予報。不如意なり。土曜は見込みがないので土曜朝の集合を夕方に変更して日曜に賭けることにした。土曜日の日中、幸いにも午後からは降らず路面も乾きつつあった。午後6時半前、徳山のインターを下りたよと三谷さんから電話が入り、家を出ようとしたときまたもや降雨。遺憾なり。脱力感に襲われながらも着いたキャンプ地の砂防公園には、なぜかボーイスカウトが群居していた。炊事棟は彼等が隙間なく埋め尽くし、降りしきる雨の中我々は呆然とそれを見守るしかなかった。しかし、それじゃあ濡れちゃうのでゴキブリのように隙間から入り込み、なんとなく洗い場と煮炊き場を確保。やったなり。今日はウナギのひつまぶしとチキンのビール煮である。係が調味料をたくさん忘れたのにみんながちゃんと作ってくれたことに感謝。良きメンバーなり。いつしか雨も上がった。
 翌日曜日、曇天の下目が覚めた。炊事棟はまたボーイスカウトの独壇場。そう言えば昨晩は、彼奴らの中の二人ほどにロープ講習を受けたんだっけ。メンバーは皆、エビ結びをマスターしたのでこれから山岳会では、セルフビレイの主流がエビ結びになることは間違いなさそうだ。まだ知らない人は今回の参加者に教えを乞うように。さて、ボーイスカウトをかき分け朝のうどんを茹で、セミナーハウスに移動する。下から見る陶の岩場は良く濡れているようだ。かといって、セミナーハウスのボルダールームも登録者以外は使えないことが判明。窮地なり。しかし、ここでゲストとして登場したアラレちゃん(注)が断を下してくれた。ともかく、岩場に上がろう。乾いたところを探しながら移動して登れなければ縦走しよう、と。素晴らしきなり。岩場に上がってみると、朝から強い風が吹いていたこともあり、結構乾いた面があった。やはり何ごともやってみなければいけませんね。早速3パーティに別れてそれぞれの課題に向かう。私は三谷さんと組んだのだが、大失敗をしてしまった。2年前に三谷さんがどはまりしたダイヤモンドクラックというルートを最初に選んでしまったのだ。トップロープにしたのに、全然上がれない。ようやくクリヤしたときには二人とも腕力を使い果たしていた。パンプなり。しかし、登り始めると時間の経過なんてあっと言う間、すぐに夕方になってしまった。スタートも遅かったので皆、3-4本しか登っていないが、もともと雨で無理だろうと思っていただけに、なんだかとてもラッキーな気持ちだ。これも多分にアラレちゃんのおかげによるところが大きい。良い雰囲気をつくり出せる人間的な魅力も素晴らしい。会員外の彼女がこれを読むこともなかろうが、感謝なり。登れない可能性も高く、潮干狩りに変更の可能性だってあったにもかかわらず、広島くんだりからわざわざ来てくれた参加者の4人にも感謝なり。家に帰ると今年もダービーの馬券が当たっていた。如意なり。
注)アラレちゃん・・・徳山在住のクライマー今村夫妻の奥さんの方の俗称

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