2021年9月25日（土）～26日（日） （係）上田
参加者：吉村、堀田
今シーズン最後になるであろう沢登り例会、水質が良いと噂の四国・面河本谷を選択した。広島から1泊2日で無理のない工程で歩き応えのある山行にしてみたく、面河登山口～面河本谷沢泊～御来光の滝～愛大石鎚山小屋～面河登山口のコースを選定した。
＜行動記録＞
6:00広島を出発、しまなみ海道を渡り今治北ICから石鎚スカイライン経由で面河茶屋を目指す。係も堀田さんも初めてのルート、吉村さんも30年以上通ってないルートのようで、ナビを確認しながら曲がりくねった道を走る。
10:30予定通り面河茶屋到着、装備を準備。今回は沢泊を50㍑程度の中容量ザックでやれないかと考えていたが、なんとか全ての装備をザックに押し込むことができた。
11:10出発、遊歩道を進み面河登山口を通り過ぎ、下熊渕、上熊渕を眼下に見ながら歩いていると遊歩道は終了となる。ここからは登山道となるようで観光客も減ってくる。目の前には白い巨岩とエメラルドグリーンが透けてみえる沢が待ち構えていた。
11:40虎ヶ淵を過ぎたところで入渓～。初っ端から腰まで浸かる。まだ身体が温まっていないため皆「うひょ～！」と叫びながらの入渓。
しばらく大岩の散乱地帯を歩く。中国地方にはない造形美を伴う巨岩群に思わず声が出る、すげぇ。
沢登り自体はそれほど難しくはないが、ザックが濡れて重たい状態での大岩越えに喘いだ。
12:30金山谷出合を通過、堰堤を2つ越え、13:35番匠谷を通過、14:10長淵に到着。途中に1.5mC/S滝や2条7m滝があるはずだが、どの滝かは不明であった。長淵は右岸側がヘツれるようなので係が挑戦したが、荷物が重くあえなくハング地点でドボン！
長淵のあとは七ツ釜を通過し、魚止ノ滝へ。この七ツ釜がまたどれかわかりにくい。小さい釜を数えながら「7つある、これにしよう」という感じである。
14:40予定より1時間ほど早く魚止ノ滝に到着。「魚止ノ滝だけあって釣り堀状態じゃねーか？」と冗談交じりに談笑していたが、釣果はさっぱりであった。
15:30滝からの風で身体も冷えてきたし、予定時刻になったので左岸を巻きビバーク地を探す。魚止ノ滝の上のビバーク適地には焚火の跡もあった。
よく考えると今シーズン最初で最後の沢泊。昨シーズン相当練習したので吉村さんからのレクチャーも無しに各自が焚き木を集めにかかる、だいぶ成長した？吉村さんに火の番をしてもらい、堀田さんと上の小さい淵で釣りをしてみる。ヤマメが釣れた。
18:00そして焚火で乾杯、沢の焚火は開放感がある。冷えた身体に温かい味噌汁と白飯が合う。
（9月26日）
5:00起床、昨晩は寒くもなく、シュラフカバーだけでよく眠れた。
7:00冷たい沢着を再び着用し出発、3ｍ程度の滝は巻き、濡れないように進む。
石門を過ぎ、ゴーロ帯を抜け、8:40御来光の滝に到着。御来光の滝は2段となっているようだが上段はここからは見えない。
さて、記念撮影をして右岸側を高巻きする。ここからが本日の核心となる。まず高低差250ｍほどの急登を登る。ピンクテープをよく見ながら登っていく。結構な急登。
9:30滝上の平坦地に出てひと段落。再び面河川へ下りて、今回は見送った中沢・北沢の出合を偵察しに行く。
10:10再び平坦地に戻り、沢装備を解除、愛大石槌小屋を目指して更に急登を登る。登山道は徐々に笹が目立つようになり、次第に藪漕ぎになってきた。
11:00面河登山口への登山道にぶつかり少し右に上っていくと愛大小屋に到着、暖炉のある綺麗な小屋であった。次回はこの小屋を経由して山行をやってみたいと思う。
帰路は南尖峰の岸壁を観察しながら面河登山口へ下る。この下りも結構ハードで面河渓に到着するころにはヘトヘトになっていた。
14:30面河茶屋駐車場へ到着。
今回、初めて沢泊の例会の係を担当し、仕事をしながらも食事案をあれこれ考え、充実した山行とすることができたことは自分にとっても嬉しい結果になった。引き続き安全で楽しい例会を出せるように努力したい。
＜コースタイム＞
（9月25日）
6:00広島発→10:30面河茶屋駐車場→11:10出発→11:40虎ヶ淵（入渓）→12:30金山谷出合→13:35番匠谷出合→14:10長淵→14:40魚止ノ滝（適地泊）
（9月26日）
7:00泊地発→8:40御来光の滝→9:30右岸高巻き平坦地→9:40中沢出合（偵察）→10:10再び平坦地→11:00愛大石鎚小屋→14:30面河茶屋駐車場→広島へ（19:00着）
