個人山行・三国山で山スキー


吉岡 好英

2021年2月4日

3年ぶりに岡山県鏡野町の「三国山で山スキー」の計画を立てる。

胡田くんを誘ってみると、三国山は初めてと言う。彼とは普段顔を合わせているが、パキスタン、アシール峰遠征前合宿の黒部丸山東壁(1983年5月)以来なので38年ぶりの山行となる。元HAC会員の木佐くん(松江在住)も誘うと「参加したい」と連絡があった。

胡田くん、木佐くんも38年ぶりの山行。もう一人、修道大学山岳部OBの新山さんも参加となり、日程の調整をして2月4日とする。

広島からの3名は午前4時、西風新都に集合して中国自動車道で登山口の岡山県鏡野町へ向かう。松江から来る木佐くんも8時頃到着。さらに胡田くんのA-Bの後輩(20代、30代、50代)も参加となる。今日は「曇りのち晴れ」の予報であったが、雪が降っている。岩井滝駐車場手前1kmのバス回転場から林道をシールハイクで三国山を目指す。林道上の積雪は1mくらいでガリガリ、その上に5cmの新雪。ところどころ倒木があるが歩くには差し支えない。

スタート地
林道中間付近

約1時間でP.1192への尾根取り付きに到着。ここで小休止する。ここから尾根稜線まで標高差100mは急登になる。先日の雨でクラストした上に新雪が5cmくらいあり苦労しながら登る。途中で板が外れたので、その後は担いでしばらく登る。小さなピークに出たところで板を履き登って行く。過去5回この尾根を登っているが、こんなに苦労しながら登るのは初めてだ。恩原高原スキー場からの尾根と合流地点で小休止。相変わらず強い風が吹いている。ここからP.1192まで広く緩いクラストした斜面を登って行き頂上に。ここから鳥取県との県境を登って行くのだが、雪庇が張り出しているので注意しながらシールを貼ったままスキー滑走するが、思わぬ所に段差がある。

三国山で

ギラガ山からブナ林をゆっくり滑り降りて三国山南峰との鞍部へ。ここから緩い斜面を登ると三国山南峰に到着。ブナ林の中で昼食の予定であったが、風が強く寒いので風のない林道まで下りてからとして、シールを剥がして滑降準備。30mくらいでブナ林を抜け、広い斜面に出るが、雪面はクラストと新雪が入り交じっている。それでも皆、気持ちよさそうにP.1200との鞍部まで滑降する。ここで板を担いで、つぼ足で固い斜面をキックしながら15分くらい登って行くと広いP.1200に着く。2018年3月に来たときはここから県境尾根を滑降したが、今日のコースは第1尾根とする。尾根は広く、すこし下った辺りから第2尾根、第3尾根と分かれている。第1尾根が林道まで一番長い。ところどころ檜があるが、その間をぬうように滑っていく。尾根左側は雪庇と急斜面となっているので要注意。やがて尾根は狭く、また植林が密集しておりルートを選びながら滑ることになる。第2尾根との間の谷に下りなければならないが、かなりの急斜面となる。それでも何とかルートを探しながら谷へ。いつもなら埋まっている谷に雪が少なく、割れて水が流れているのが見える。かなりの傾斜の左岸を滑り、なんとかスキーを履いたまま渡れる場所を見つけて右岸へ。ここまで来ると林道はすぐ近くだ。すこし滑ると林道に到着。P.1192への尾根取り付きまで近いので、昼食はそこで摂ることにする。ザックを降ろして思い思いに座り昼食タイム。オジサン3人は38年ぶりに一緒の行動だと言うと、若者二人は「未だ生まれていませんでした」と言う。ゆっくり休んだ後、林道を滑走して岩井滝駐車場へ。最近、あまり冷え込んでいないので滝は凍り付いていないだろう。岩井滝まで往復30分くらいだが、今回はパスしてスタート地の駐車場まで滑り降りて解散しました。

下山しました。

コースタイム

広島(4:00)―――(7;40)岡山県鏡野町・三国山登山口(8:20)~(9:30)P.1192尾根取り付き(9:40)~(11:20)P.1192~(11:50)ギラガ山~(12:15)三国山・南峰(12:32)~(12:55)P.1200~(13:40)P.1192尾根取り付き(14:10)~(14:20)岩井滝駐車場~(14:30)駐車場(15:00)―――(18:00)広島。西風新都

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