クライミング技術講習会②(窓ヶ山)


三谷

月日:7月7日(日)
参加者:安藤、横山、吉村(光)、宮重(直)、武田、神庭、元廣、徳永、平本、保見、兼森、島本、桑田、真栄、吉村(太)

<山行記録>
本年度二回目のクライミング技術講習会は、窓ヶ山のキレットで実施した。
今回は、レスキュー講習として、ロープを使用した下降と登り返しのシステムについて体系的に学んでもらった。係なりに、現場を想定できるシチュエーションを考えた。
参加者は、総勢16名にもおよんだ。そのため、3人1パーティーに分かれて、パーティー内で各システムの確認を行った。以前は、講習生よりも講師が多い状態だったが、中堅とベテランがバランスよく分散することができた。
ほとんどシステムは、これまでの講習で学んできた技術要素で構築できる。前回の講習同様、レスキューに必要なシステムについて、課題を与えて実践(応用)を行う形態とした。見て覚えるのではなく、自ら考えてもらうことを目的とした。
そのため、模範演技は行わず、最初からパーティー内で講習を行ってもらった。
まず、レスキューに必要な結び方について、配布資料を基にして、再確認を行った。特に、ムンター・ミュールは、レスキューで多用する。普段使わない結び方も、何回か繰り返すうちに、スムーズにできるようになった。

・フリクションノット(Friction Knot)×4種類
・ムンターヒッチ【半マスト結び】(Munter Hitch)
・ミュールノット(Mule Knot)
・バタフライノット(Butterfly Knot)
・インライン・フィギュアエイトノット(Inline Figure Eight Knot)
・ダブル・フィギュアエイトノット(Double Figure Eight Knot)

次に、アンカーの作成について実施した。まず、立ち木や岩のクラックを利用して、3つの支点を作成した。これらの支点をつなぎ合わせて、十分な強度を持つアンカーを作成した。1つのアンカーの強度が不確定なレスキューでは、固定分散を使用することが多い。

・流動分散
・固定分散

次に、レスキュー時の下降について実施した。先ほどの要領でアンカーを作成し、それにロープをFIXする。シングルロープに適度な制動をかけながら下降する。
この頃より、雨脚が強まってきた。みんな、苔の付いた壁を滑りまくっている。足で下りようとして、重心が高くなっているためだろう。以下の内容を実施する予定だったが、これ以上の訓練は危険であるため、壁を利用した訓練は中止した。最後、神庭くんに、ロワーダウンと引き上げについてデモンストレーションを行ってもらった。
また、仮固定の方法とその必要性について、理解してもらった。

・懸垂下降【アプザイレン】abseilen{G}【ラペル】rappel{F}
・ロワーダウン
・宙吊りからの自己脱出・クライムアップ
・引き上げ

東屋に下りて、昼食とする。午後からは、中途半端となった講習の内容を、パーティーに分かれて補完してもらった。1/3引き上げのシステム、クライムアップ、ハイライン、登攀システムについて、積極的に行われていた。
15時をもって、お開きとして解散とした。雨の中の講習会、ご苦労様でした。

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