Re:恐羅漢スキーツアー


ならはら

19時に西田さんをJR五日市駅で拾い、一路恐羅漢へ向かう。五日市の峠を越えた辺りから路面に雪が現れ始め、筒賀村に入る頃には吹雪き始めた。全然前が見えない。先が思いやられるがのんびり行くことにする。戸河内を過ぎた辺りから、チェーン車のせいで路面も荒れ始め、ウォッシャー液も凍り、ワイパーにこびり付いた雪のせいでうまくウインドゥが拭えなくなってくる。こんなときに行って誰か居るんだろうかと不安になってくる。路面が悪いので新しくできた大規模林道を利用する事にする。途中白うさぎが道の真ん中に座り込んでいて危うく突っ込みそうになる。が、それ以外は危険なことも無く無事山小屋へ到着することができた。駐車場では思わず興奮して2回転してしまった。小屋に入ってみるといつもと同じように宴会が始まっていていささか拍子抜けだった。
翌朝は打って変わって快晴、とは行かずやはり雪がしんしんと降り続いている。ゲレンデで遊べればいいやぐらいのつもりで来ていたので、早速譲ってもらったフリートレックでツアーに出られると聞きうれしかった。実は山岳会に入って一番やってみたかったのは山スキーだったのだ!早速シールを装着してゲレンデを登り始める。シールのグリップは想像以上で登りでも快適にすいすい歩ける(滑れる?)。山頂までぺたぺたと難無く登ってしまった。シールを外し、滑り始める準備をしていたら、久保さんが板を担いで登ってこられた。一緒に歩いて登ってきていたボーダーたちがひいひい言っているのに、全く恐れ入ります。いよいよ大滑降開始、なのだが雪が深くすぐに沈んでしまう。海底人8823みたいになって進んでゆく。ショートのスキーは初めてなので前後バランスが難しく、ド後傾で滑り落ちてゆく。時どき穴にも落ちる。下りでは吉岡さん(のGPS?)の的確なナビゲートのおかげでピンポイントで台所原へ到着した。ここで再びシールを装着し、林道を登り始める。ここは風の通り道となっているらしく、雪と風の造形がとても美しかった。林道終点で一休みし、鞍部目指して急斜面を登る。時どき穴に落ちるが、スキーが完全にヒールフリーなのでなかなか起き上がれない。でも、雪まみれになって遊ぶ感覚が何か懐かしくて楽しかった。稜線上に出ると、周囲が平らなので行く方向がわからなくなってしまった。ここでも吉岡さんの記憶と勘とGPSに導いて頂いた。いよいよ最後の下り。かかとを固定して、えいっと体を前に投げ出すが、ここでも全然進まない。滑るのはあきらめて、スキーを歩きモードへと変更する。これが意外と当たりだった。スケーティングでスイスイ進む。林道を抜け、ゲレンデを横切って山小屋に帰還した。今回は、前日には思いも寄らぬ楽しい山行でした。連れて行ってくださった吉岡さん、色々教えてくださった竹本さん、ありがとうございました。

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