No.3929 大山(弥山尾根)


神庭

 
1月16日夜~17日 参加者:野田、元広

<行動記録>
 冬らしい天候が去って数日経ち、この週末は天気も良いようだ。メンバーは年末頃から集中的に例会参加している新婚の野田君と、冬は夏道だけ登ったことがあるという元広さん、それに係の3名である。係以外はバイルを持っていないのだが、それでも北壁に行きたかったので弥山尾根を登ることにした。それぞれ仕事を終えて、前夜20時に溝口のスーパー丸合で合流する。この丸合では20時にもなると全ての揚げ物が投売り状態となり、概ね1/4の価格で入手できる。よって、旧岸本町の運動公園駐車場で張ったテント内では揚げ物大会となった。外は満天の星空である。
 翌朝3時起床、仁王茶屋で仕度して元谷を目指す。大神山神社の階段ではトレースの左右の壁が2m近くあった。真っ暗な元谷では小屋から1パーティが出発したところで、小屋には暖かそうな明かりが灯っているので寄ってみると、両粂さん御一行だったので新年の挨拶をした。さっき出発したパーティも清家さんたち広島組らしい。ほかに数人がいるだけで、絶好のコンディションにもかかわらず北壁は閑散としているようだ。
 弥山尾根へは清家さんたちが昨日登ったトレースがあり、取付まで約1時間。別山へ向かっている清家さんたちに大声でお礼を言い、登攀用具の準備をする。ロープなしでも良さそうなところがほとんどなので、足場のしっかりしている所はランニングを取りながら約30mにしたタイトロープで同時に登った。ランニングの取れない急な雪壁だけスタカットで登り、上部は再びコンテに変えた。トップは気持ちばかり前に行くのだが、後ろの二人が登った分だけしか進まないので、まさにばんえい競馬の馬の気分だ。緩傾斜帯に入るとさすがにロープが無意味になってきたので、装備をしまって写真を撮った。ここまでガスに包まれ視界が悪かったが、ガスの切れ間から三鈷峰や甲ヶ山が見え始め、誰もいない北壁がとてもきれいだった。「きれいだった」以外にうまい表現をしたいのだが、あまり言葉をしらないのでできない。しかし何だかとても良かったのである。
 すぐ稜線に出て頂上小屋へ着くと、40人くらいだろうか、大賑わいである。
しっかり休憩して下山を始めるが、まだまだどんどん登ってくる。そして見たことないメーカーのザックや、ハングルの書いてある帽子をかぶった韓国人登山者の多さに驚いた。鳥取県が韓国カンウォン道と交友があり、境港や米子空港から直行便もあるため、おそらくツアー登山者が増えたのだろう。向こうは雪が少ないだろうから、近くで本格的な雪山の大山が良いのだろう。さて我々は野田君が初めてだと言うので、夏道で大山寺まで下ることにした。アイゼンを外してスケーティングのように下るのが楽しかったが、元広さんは1合目に着く頃には力尽きようとしていた。13:10南光河原駐車場着、14時には仁王茶屋で解散となった。
 下山してから駐車場で両粂さんたちから栄養ドリンクの差し入れを頂いたのだが、そのとき真由美さんから毎週入っているのかと聞かれ、いや月に一度くらいしか登ってないと答えると、「え~、じゃ3月までに3回しか登れないじゃない!」と言われ、確かにそうだとショックを受けた。休みが少なくてなかなか難しいが、安藤さんによく言われる「仕事と家庭と山」の全てを大事にした上で、もっと登りたいと思った。

<コースタイム>
3:00起床 → 4:45仁王茶屋 → 6:00元谷小屋 → 7:30弥山尾根取付 → 11:15頂上小屋 → 13:10南光河原 → 14:00仁王茶屋

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