6月机上講習報告   担当:宮重(直)


宮重(直)

 6月20日 山嶺の集い後

 講習内容は、ロープワーク。
 さあ、ロープワークということで、皆さんハーネスにビレイ器具etc、すぐにでもクライミングができそうな出で立ちです。「どんな事教えてくれるかの?」と思っていたあなた、甘かったですね。今日のテーマは「スピード感覚」???
 アルパインクライミングでは、「速さ=安全」。まだまだピンと来ないのはわかります。しかし、どれくらい遅いのかを体感してもらう場にすることにしました。

 まずは経験20年選手のデモンストレーション。その際、基準タイムを測定。
 その後、皆さんに「ヨーイ、ドン」ではじめてもらい、同じ動作の作業時間を測定し、比較しました。エイトノットだけで1分間の遅れあり、この1分間、どう受け止めましょうか?
 次に3チームに分かれ、シチュエーションをクライミング中に設定して同じように時間測定しました。こうなるとビレイを始めるために必要なことを流れとして把握しておかないといけません。各チーム先発は例会参加率ダントツの1期生。とはいえ時間はかかります。机上講習ならではの致命的な失敗も見受けられ、今後、実践で慣れていくことが必要かなと思いました。続いて中継ぎ2期生。考えてみればエイトノットしか知らなかったですね、この方達。今日は親切なビレイ支点がいろいろ教えてくれて、流動分散、ビレイ器具のセットなど時間をかけながらの実践となりました。できて当たり前の動作です、これから人がしているのを見ては復習して流れを理解していってほしいと思います。トリを飾るのは、去年のクラ技から怪我のためファーム調整となっていた元廣さんと、1期生から脱皮しつつある川﨑さん。この2人は基準タイムを余裕でクリアして素早い動作を新人さんたちに見せてくれました。

 現場に居なかった方には意味不明の文章となりましたが、よーするに。
 これからは「時間」というものをもうちょっと意識してほしい。道具の種類、並べ方、ハーネスへの取り付け方、持ち歩き方、そういう細かいことも含めて「どうすれば早くできるのか」を常に考え、人はどうしているかを盗んでいってほしいということです。また、次に何をしなくてはいけないかを先に先に考えていないと時間が過ぎてしまうということ。そのためにはクライミングを「登る」だけでなく「流れ」として考えながら、今後の例会に参加してもらいたいなということでした。

 以上、たくさんの方の参加、ありがとうございました。

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