還暦登山隊海を渡る


吉岡 好英

2007年10月13日
参加者:金本、小泓
 よくばって海外?登山で一度に3座の登頂をめざす。目的の山は江田島・古鷹山(376m)、似の島・安芸の小富士(278m)と下高山(203m)。地御前港をの還暦を過ぎた3名で7時過ぎに出港。海は北寄りの風で少し波立っていたが、対岸の江田島湾内の宮ノ原に無事到着する。海上自衛隊第一術科学校近くの港に船を係留し上陸する。防波堤をバイクで男性が来て、「どこから来た?」と聞いてきた。話をすると同業者で山登りの趣味があるという。係留のお願いをすると快く置かせてくれた。登山口を聞いて、港を後にする。道路を東峰面へしばらく歩くとトンネルがあり、ここを抜けたところに登山口があった。登山口には登山者のための駐車場とトイレもある。舗装された小さな道を上っていくとやがて階段になる。階段を過ぎるあたりから尾根となり、振り返ると木々の間から江田島湾がよく見える。登山道はよく整備されて歩きやすい。鞍部にでると右手に行くと古鷹山?東峰へ。距離で300mくらいなので、ついでだから行ってみる。到着後すぐに引き返して古鷹山へ。頂上近くになると鎖場まで現れる。それが3ヶ所あり、一つ目は犬の鎖よりもっと細いもの。次が犬の鎖くらい。最後がもう少し太いものとなっている。頂上には方位版が設置されており、日本の都市名のほかに海外の都市名までが記されている。この古鷹山は戦前から術科学校の学生たちが鍛錬のため登山していたが、今も引き継がれており今日も新入学の学生を連れて来ていた。先輩に連れられてきた若い学生は相当きつかったのだろう、座り込んで大きな息をしていた。昔は術科学校から古鷹山まで装備をつけて20分以内で登った学生もいたそうだ。頂上は展望が利いてのんびりするのは良いところだ。次の山へと移動しなければならないので早々に下山開始。途中、登ってきている多くの術科学校の幹部候補生たちとすれ違う。宮ノ原の港から似の島へと移動する。
似の島学園近くの桟橋は連絡船専用で係留禁止の看板が。しかたなく近くの個人所有の桟橋に船を着けて、仕事中の作業場に行って係留のお願いをする。ここも同業者で気持ちよく係留の許可が。ザックを背負って作業場を抜け道路に出るとオーナーの奥さんと息子さんが出てこられた。少し話をして登山口へと向かう。登山口は似の島学園の校庭を抜けたところから始まり、すぐに尾根へと出る。しばらく上がると国旗掲揚台があるが、日本国旗は下がられたままだ。尾根は滑りやすいマサ状の道だが、あっという間に頂上へと出る。早朝、いつも目印にしている頂上の赤い点滅灯は航空機のためのものだった。頂上は展望が利いており、周囲300度くらいは開けているだろう。ここで昼食にする。次に目指す3座目の山は南方向に見えている。下山中、一組の登山者が上がってきた。登山終了後、係船のお礼を述べて次の目的地へと船を走らせる。
船は似の島中学校近くの漁船が留まっている桟橋へ。ちょうど仕事をしている男性にお願いして係留させてもらう。下高山登山口は中学校から北方面へと続く道路をしばらく歩くと登山口の看板がある。登山口からトラバース気味にしばらく歩くと、下高山への標識がある。ここを上っていくとやがて三叉路の出て、右手に進むとフェリー桟橋方面へ。左手にダラダラと歩いていると展望の利いた頂上へと出た。北東には先ほど登った安芸の小富士が。広島湾は今朝ほどより風が収まったのか、白波は見えない。今夕は恐羅漢へ行かなければならないので、しばらくとどまった後、引き返す。下山後、アイスクリームで火照った身体を内から冷やす。船で地御前へと帰る。
今日の3座は標高こそ低いが、海抜0mからの登山は楽しいものがあった。来年の海外?シリーズはどこにしようか?
地御前港(7:10)ーーー(7:50)宮ノ原(8:00)ーーー登山口(8:15)ーーー(9:10)古鷹山(9:20)ーーー(9:36)宮ノ原ーーー(11:05)似の島・桟橋(11:20)ーーー(11:55)安芸の小富士(12:36)ーーー(13:05)桟橋ーーー(13:15)大黄・桟橋(13:25)ーーー(14:10)下高山(14:33)ーーー(15:05)桟橋(15:15)ーーー(15:50)地御前港

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