丹沢 水無川・セドノ沢左俣遡行


宮本 博夫

日程:2006年12月3日
参加者:菅野、宮本、吉田(会員外)

<行動記録>
 会社の隣の部の後輩、吉田君と9月の小川谷廊下以降、今シーズンもう一度沢登りに行こうということになっていて、せっかくなので菅野さんもお誘いすることにした。3人の予定を合わせた結果、初冬に沢登りとなってしまった。しかし私は少年の頃に初めて行った沢登りが12月末だったという経験だけで、特段の心配はせずに山行当日を迎えた。
 12月3日当日朝、近所の駅で吉田くんと待合わせ後、表丹沢の登山口、小田急線渋沢駅で菅野さんと待合わせる。遠方より参加の菅野さんには大変恐縮だが、始発の電車で来ていただいた。本日の天気予報は「晴れ、ただし山間部は所により雨」だったが、あいにくと雨の所に該当したようで、時雨模様であった。
 菅野さんと合流後、水無川沿いの林道を登山口へと向かう。途中で前述の少年の頃初めて行った懐かしき沢;新茅ノ沢(しんかやのさわ)を横切る。またもや昔話をしてしまうが、家からわずか40km足らずのここ水無川流域に再訪したのは、実に25年ぶりであった。
 完全に落葉した冬枯れ山を予想していたが、水無川流域は結構もみじの紅葉が残っていて、それなりに目を楽しませてくれる。やがて戸沢登山口駐車場に着き、沢仕度を整えて出発する。関東でもお手軽・人気の登山エリアだけに、時雨模様にもかかわらず駐車場では多くの登山者を見かけるが、さすがにサワノボラーはいない。ちなみにシーズン中の水無川流域はどこも滝登りの順番待ちが避けられない人気エリアである。

 いつも前置きが長くてすみませんが、やっと本題に入る。水無川本谷を進み、F1を越した直後に今回の目的地、セドノ沢が合流している。ご丁寧に「F1」とか「セドノ沢」とかの看板、滝には鎖が付いている。興醒めしてしまう様なものだが、ずっと昔から付いていて、今更嘆いても仕方のないものだ。
 セドノ沢に入って最初の滝は滝身を登るのは至って簡単だが、濡れなければならない。濡れたくない人用に急な側壁に鎖が付いていて、これを使わせてもらい越す。左俣に入って何個かの小滝を通過後、やや大きな滝が現れ、これが左俣の核心部となる大滝(13m)であった。大滝はパッと見、濡れなければ登れない感じで、当初はどうやって巻いてやろうかと思案した。巻くにはかなり戻って相当の高巻きをしなければならない。直登ルートは水流沿いで、上部の様子はよくわからないが磨かれていてホールドスタンスが乏しいように思えたが、他によいルートもなく、結局ここを登ることにした。濡れては困るのでカッパ上下着用。登り始めるとカッパのおかげで身体が濡れることはないが、水に濡れた手が冷たい。しかもみぞれが降ってきた。何か冬季登攀のような感じとなりつつ、登り終えて後続の菅野さん、吉田君に登ってもらう。私はそこまでには至らなかったが、二人とも手がかじかんでしまって苦労されたようだ。この時期に沢登りをするにあたっては特段の心配はしていなかったが、実はこういった問題があって、この点ではグレードも上がってしまった感じ。
 大滝登攀終了後、昼食とするが、すっかり寒くなってしまい、座ってゆっくり食べる気分ではなかった。再出発後、暫く登ると登山道が横切り、暫く沢に沿って道が付いている。この日は天候以上に自分の体調も優れず、とても稜線まで頑張る気力がなくて、この辺りで遡行を打ち切って登山道を利用して下山することとした。1時間ちょっとで登山口まで下山、短い山行を終えた。

 早朝より遠路遥々着ていただいた菅野さんには何か申し訳ないような小粒の沢だったが、この時期にあまり欲張っても仕方がなく、核心の大滝も登ったことだし、よしとしよう。あれを巻いてしまったら、ほとんど意味のない山行となってしまうところだった。
 菅野さんとは来年の沢登り山行での再会を約束しつつ、渋沢駅でお別れした。私と吉田君は激混み渋滞となったR246を行きの2.5倍の時間を費やして帰宅した。

<コースタイム>
戸沢登山口駐車場出発(9:20)~大滝の上(12:00)~登山道・遡行打ち切り(13:30)~出発地帰着(14:20)

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