5月30日
参加者:大前、吉岡、野田(岳)、川崎
<行動記録>
沢登りといえば梅雨明けスタートが定番ですが、新緑の中の沢歩き(開き)を以前からやってみたかったんです。緑豊かで、水につからず、短く、やさしめということで瀬戸谷右俣をチョイスしてみました。
8:45、瀬戸滝駐車場に到着。人気の山だけあって、ハイカーで満車状態でした。
やさしめとはいえ未見の沢に不安な係は、登攀用具をどっさり持ってきてしまい、さっそく大前さんから仕分けされてしまいました。
瀬戸の滝までは遊歩道を歩きます。滝の雄姿をしばし拝んだ後、入渓。右か左か、どちらを巻くか? 三浦本(「西中国山地の沢」三浦章著)では、フィックスロープがあるらしい右岸を巻いています。桑原本(「西中国山地」桑原良敏著)では左岸を巻いているが、滑りやすく危険とある。大前さんから「この前登ったら、早いし、言われるほど悪くない」とアドバイスを受け、左岸のほうへ。アライ谷をちょっと登って、岩とブッシュの急登にとりつきます。濡れてるし、ホールドも甘いしで、やや緊張。フェルト底は落葉に弱いんです。野田さん・川崎さんはアクアステルスラバー底でフリクションばち効き、安心快適だったそうです。。
滝の落ち口からは沢歩きとなります。気温は25c位、思ったほど水は冷たくない。釣人の姿が見えたので、右岸を巻きます。
10:30、二俣で1本。石垣が残っており、木地師とよばれる木工を生業とした人々が暮らした跡だとか。
右俣に入り、しばらく歩くと、やっと滝(F6)が出てきます。盛夏ならば、泳ぎで滝に取り付き直登できそうですが、「寒いのはいや」なのでへつります。が、川崎さんは直登にトライ… 滝登り好きか? 次回はリードお願いします!
11:45、二俣を右に入り、滝(F8)をバックに記念撮影。5m位の滝ですが、ホールドがしっかりしてそうなので、ロープは出さずに、各自好みのラインを上ります。
「今回はロープが要らんかったね~」と一息ついていると、また滝(F11)が出てきます。水量が少ないときは、労せず滝を直登できるようですが、今日は水量が多く突っ込んだらシャワー必至。大前さんから、左岩壁を登攀、ロープを出すよう指示あり。係が沢で初リードさせていただきました。上部のスタンスが滑りやすく、思ったより悪かった。(落ちんで、よかった…)
だんだんと流れが細くなり、がれてきて、源流の趣となる。吉岡さんにGPSで確認してもらい、二俣を右につめる。適当なところで右尾根に上がり、30分ほど軽い藪こぎをすると、登山道に出ました。靴を履き替え、昼休憩とします。野田さんは沢デビューを楽しんでいただけたようですが、向う脛をしたたか打って痛そうでした。(係も過去に沢足袋で何度も痛い思いを…)
大前さん・吉岡さんが「わしらは先に下山するから、あんたら若い者は物足りんかったら、山頂までピストンしたら~」、係は下山するつもりだったのですが、そう言われては登るしかない…(小心者) 登り始めてから、野田さん・川崎さんともに、十方山未登だったことが発覚。おぉー、広島で一二の展望を誇る十方山頂を体験していただかねば、と係の心は燃えたが、いかんせん身体がついていかん。若者1名の疲れを知らぬ歩き(下りはほとんど走りですね)に、中年2名はへとへとおじさんになってしまいました。しかし山頂は見事な五月晴れ、湿度が低く、風がさわやかでえらい気持ちよかった。
帰路、立ち寄った大前さん宅で、お茶をいただきつつ、四国や紀州の沢の写真を拝見、話を伺ううちに、沢登りモチがアップしてきたのでした。皆様のご指導協力で事故怪我なく山行を終えられました。ありがとうございます。また沢に行きましょう。
<コースタイム>
9:12 瀬戸滝駐車場~10:30 二俣~11:45 奥俣~13:10 遡行終了~13:40 登山道 14:10~14:45 十方山頂 15:00~16:10 瀬戸滝駐車場