日程:2012年11月17日~18日
参加者:菅野、坂口、宮本
←写真:F3滝登攀中
<行動記録>
報告遅くなりましたが、関東支部(自称)今期最後の沢登りについて記します。丹沢・原小屋沢を計画していたが、初日が雨となったため、水無川本谷に場所を変えて翌日に日帰り山行をした。
17日は移動と現地泊のみ。私が家を出発する頃には既に激しい雨が降り出していた。14時に小田急線愛甲石田駅で待ち合わせる。水無川沿いの林道終点近くの戸沢には日暮れ前に着き、泊まり場利用を考えていた東屋を確認する。私はこの辺りは何度も来ているのだが、泊まるつもりで来たことはなかったため記憶が曖昧で、利用できるようなものか全く自信がなかったのだが、屋根が大きな広い東屋で激しい雨降りにもかかわらず椅子や床は濡れていない、十分使える。東屋では雨に降り込まれるだろうし、大雨の中テント広げるのも悲惨だし、憂鬱な夜になるのではないかと思われたが、本当にラッキーであった。難点はトイレ併設のためそれなりに臭い。臨時派出所が併設されているからお巡りさんが帰った後の夜間限定利用である。更に丹沢は山ビルが大発生しているから、やつらが活動しない寒い時期以外は泊まれない、ということだろう。
今回は大前さん追悼山行として、大前さんも大好きだった三岳などをいただきながら色々思い出話しをし、夜は更けていくのかと思えたが時計を見るとまだ7時とか8時とかだ。もう飲めないし食べれないし早過ぎるが寝るしかない。仕事が多忙でここのところほとんど寝ていない坂口さんにはちょうど良かったようだ。
18日、夜半には雨はあがり、山行日和である。期待したほどには早出出来ず7時過ぎ出発。既に多くの登山者達が出発していった。他の遡行者が先行していたかは未確認。すぐに沢に入る。F1を越すとセドノ沢が出合う。ここまではセドノ沢左俣、右俣と菅野さんと2回来た。この先は宮本も31年ぶり。水無川は自分にとっては非常に近いが何しろここは丹沢でも1,2を争う人気コースでシーズン中は人が多過ぎてまともには遡行できない。早春か晩秋のネタにとっておいたところ、遡行機会が今日までなかなか訪れなかった。水無川というが水量はそれなりに多く、本谷の名前に負けてはいない。主だった滝にはF1,F2という具合に看板がついて、事故などの時の緊急連絡先まで書かれている。
F5までは滝場が連続して、鎖や多数の残置支点を頼りに滝登りを楽しむ。F5の上で登山道(書策新道)が横切り、ここで一息入れる。この先F9まであるが、かなり散漫な感じになる。F6C.Sはアブミが欲しい所だったが、持ってきてなかったのでスリングをつなげて登る。F7は崩壊消滅、F8がボロボロ壁の大滝だが、高さがあり開けているので見栄えはまあまあ。この先塔ノ岳直下の稜線までは長かったが、大滝を見れたので本谷を詰める価値はあったかと思う。
表尾根稜線に出ると人通りが激しい。塔ノ岳頂上はカラフルな山ガール達でいっぱい、一時期の中高年だらけと比べるとだいぶ若返りして華やかになった。流行とは恐ろしいものである。下山の大倉尾根も人通りが激しいが途中で戸沢への道にそれるとほとんど人はいなくなった。下山後、秦野市街地がこれまた激しい渋滞で車は全然動かない。解散地の駅まで随分かかってしまった。今回一番印象に残ったのは沢よりも大雨でも快適な夜を提供してくれた立派な東屋でした。
<コースタイム>
戸沢駐車地出発7:10~水無川遡行~F5滝上、書策新道9:40~F8大滝上12:05~塔ノ岳13:40~戸沢駐車地帰着15:30