経小屋山残念尾根アイゼントレーニング


松林

2016年12月4日(日) 
係:松林 
参加者:安藤、横山、吉村、三谷、島本、川本 
<アルバム>
<行動記録>
 今年も新たなトレーニングの岩場を求め、残念尾根を登ることにした。午前10or11時台から雨の予報が出ており中止も考えていたが、集合時間を30分早めて決行した。
 宮浜温泉には、清掃活動で後参加となる横山さんを除く6人が集合。前年に残念尾根を登った安藤さんに案内してもらい、高速道路を潜って小道を進む。雨が迫ってくるので残念社へは寄らず、鉄塔から尾根を歩き始める。しばらく進み、尾根を歩いているはずだったのだが、踏み跡に誘導されてトラバース気味に谷に入っており、尾根へ出られないかと斜面を直登しようとするが、猛烈な藪に阻まれる。仕方なく50mほど引き返し、判り難い分岐を直角に曲がって尾根に復帰する。
 徐々に岩肌が出始め、「この辺りから岩稜になるかな?」というところでアイゼンを装着。再出発し、初めての岩稜にワクワクしながら進んでいたが、数分後に上空から水滴が落ちて来た。間もなく尾根が切り立って登攀要素が出始めたところでロープを出し、川本くんにリードをさせる。岩稜通しは不可で、岩峰を左のルンゼを使って巻いて鞍部に抜ける。係がラストで登り、狭い鞍部に着き、さらに1ピッチほどロープを延ばす。ここが過去の記録の写真で見た箇所だった。出出しにクラックがあり、狭いスタンスを使って登るのだが、ここが“落ちたらサヨナラ”で非常に怖い。カムは装備に入れていなかったのだが、川本くんと島本さんが持って来てくれていたので助かった。その先には岩を跨いで移るところでリングボルトあり、ワンポイントで木登りもあり、となかなかハードだった。登り終えた人から装備を解除、カッパの下も履いてもらい、先を目指す。雨で藪、という負の空気のためか、道程が非常に長く感じる。
 30分ほど進んだところで鳴川コースと合流し、長めの休憩を取る。やっと標高500m近くまで来たのだが山頂は遠いので、諦めて鳴川コースを下山することにする。残念社から別ルートで鳴川コースに向かっていた横山さんからは「引き返して下山した」との連絡が届いていた。
 気持ちも元気な安藤さんを先頭に、下山を開始する。横山さんが登っていた残念社へ向かうルートは、傾斜が急で悪いようなので、大竹との境に近い、鳴川の登山口まで下りることにした。この尾根は長く、残念尾根の2倍の距離がある。天気予報では「午後は雨」のはずだったが、徐々に雨が弱くなり、道路に降り立つころにはほとんど止んでいた。身体的、精神的に苦しい時間帯のみ、雨に降られた。という訳だ。
 初めての岩稜は面白かったが、雨の日に藪の多い不快なコースを選んだこと。登攀時、アイゼンを履いていたためにカッパの下を履くように指示しなかったこと(待ち時間中に履くよう、指示しておけば良かった)。それと装備(カム)。6人での登攀時間を計算できていなかったこと。等が反省点である。
 また、カッパをサルトリイバラに引っ掛かけると穴が開く。ということを我が会で語り継ぐべき新たな教訓としたい。
<コースタイム>
べにまんさくの湯駐車場8:00 → 8:21鉄塔8:30→ 8:36尾根を外れる(藪漕ぎ) → 8:56尾根復帰 → 9:12アイゼン装着9:30 → 9:50第一岩場通過10:40 → 10:44第二岩場通過11:20 → 装備解除11:45 → 鳴川コース合流12:15(休憩15分間)→ 下山開始12:31 → 浄水タンク(鳴川)13:30 → べにまんさくの湯駐車場14:05
(文:松林)