月日 9月11日(日)(係)赤井
参加者 宮重夫妻、横山、川﨑、徳永、片山
<行動記録>
今回は、いよいよ三倉でのマルチピッチクライミング。事前情報で、岳連のクライミングスクールと同じルートになりそうということが判明。登りが遅くなって渋滞を起こしてはいけないで、集合を7時に変更。皆さん、朝早くに三倉駐車場に集まった。
パーティ分けを、宮重(直)-横山-片山、赤井-徳永、宮重(栄)-川﨑の3パーティとする。ロープをそれぞれ担ぎ青白へ。なかなかいいペースで登る。青白に着く頃にはみんな汗だくだ。ぞれぞれのパーティでギアを装着し、中の岳ノーマルルートの取り付きへ。先日の講習で学んだマルチピッチシステムの確認もしながら、直子さんグループ、赤井グループ、栄作さんグループで8時過ぎに登攀スタート。
1ピッチ目。出だしは2mの岩の溝を、えいっと全身を反対側の岩に投げ出して飛び移る。うん、勇気がいりますね。そこから、回り込んだところですぐピッチを切る。
2ピッチ目。岩溝を上がってテラス。本来なら右に回り込んで、浅いクラックを利用して登るのだろうが、左の簡単な岩溝を選んで登る。その後は、チムニー状の部分を抜けつつ、ほぼ50m近くロープを伸ばす。
3ピッチ目。チムニーを抜けた後、小フェースをスリングで使った人工で2回ほど抜ける。抜け口はノッペリしていて明確なホールドが無い。全身フリクションで乗越す。
4ピッチ目。大きな岩を回り込んで、長いチムニーの取り付きへ。ちょっと暗くて湿っているが、陰になっているので落ち着く。
5ピッチ目。長いチムニーを抜けて、2つほど岩塊を越えると、8m程度の短いチムニー。本来ならこのチムニーを越えてピッチを切るところだが、赤井は突破できず、手前の木でピッチを切る。栄作さんに先行してもらい、お手本を見せてもらう。その後、フォローの川﨑さんに赤井のロープを引っ張りあげてもらい、栄作さんにビレイをしてもらいながらトップロープ状態で登る。あぁ、また今回も「神の糸」頼みですの。三倉、恐るべし。
6ピッチ目。スリングを使って左に岩を回り込んだら、後はフェイスを登って、13時半に終了。みなさん、お待たせしました・・・。その後、記念撮影をして、青白で食事をした後、早起きの我々は早めに下山をして、15時半に解散としました。
今回のクラ技で新人さん達はマルチピッチのシステムを実地体験してもらいました。登り方、回収の仕方、コールの仕方、各人、いろいろな課題に気がついたと思います。次回クラ技ではこれらの点に注意しながら、安全かつ迅速に、楽しく登っていきたいと思います。
最後に宮重夫妻に感謝。この講習の直前に、ちゃんと下見に行って登ってくれていました。人を連れて行くこと、安全面の配慮を考えたときに、こうやって時間を割いてくださったこと、本当にありがたいです。広島山岳会の「事故をしない・安全な山行」というポリシーを感じた一日でした。皆さん、お疲れ様でした。