大山 甲川源流の沢歩き


神庭

<行動記録>
 子育て真っ最中のため広島に行けないこの頃。会報の山行計画を見ていたら、名越さんが係の坂根谷「明るいうちに帰れるとおもーな!」がとても魅力的だ。あぁ行きたいけど翌週の小五郎山に行く約束をしているから、子育てを押し付けて二週連続で広島には行けないしとあきらめた。そんな折、大前さんから「甲川源流でいいコースがないかのー」と電話があった。お柳さんがどうしても甲川に行きたいらしい。膝の故障を治療した吉村さんも加わり今回の山行となった。
 土曜の昼、香取農協で広島の皆さんと合流。林道のアスファルト舗装終点に駐車して、そこから甲川へ下りる踏み跡をたどった。苔むした岩間を流れる甲川、沢足袋に履き替えると久しぶりの山行に喜びを感じる。水量はそこそこにあるが、膝より上が濡れることはない。大文字草を観たり、ヌメリ杉茸や薄平茸を採ったりしながら遡行する。それにしても雰囲気がいい。ブナにミズナラ、沢胡桃などの大木の下を歩くだけで満足だった。そうやって1時間と少し歩いたところで唯一のゴルジュになる。5m程度の斜滝の横を登り、念のためお助けロープを固定する。ここでも水に濡れることはない。ゴルジュを抜け、谷が広がりを見せたところでテントを張り、中州でいつもの焚火をした。沢の焚火はいい。ひとしきり夜を満喫したころ雷雨となり、テントに転がり込む。激しい雨音を聞きながら、大前さんが「いい旅じゃのー」としきりに言っていた。
 翌朝雨は上がったが、出発準備をしていると再び降りだした。今日は源流を詰めて大休峠まで行く予定なので、まずは庄司の滝を目指す。滝は相変わらず泥壁に囲まれて登れる感じはしないが、高校の頃から親しんだ滝で懐かしい。写真を撮ってから少し戻り、むかし甲川本流だったとされる妖精の谷に入る。2万5千図ではこの妖精の谷が今でも本流のように見え、誤記じゃないかといつも思う。さてこの先に道が横切っていたはずだが滝が出てきた。こんな滝あったっけ?としばらく考えていたが分からない。雨はざーざー降りになるし、この中で源流の藪漕ぎはしたくないので、おとなしく香取林道へ下山することにした。まだ昼前だったので、大山寺のモンベルルームを見学してから例のバス停に行き、昼飯を食べてから解散した。

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