八甲田山


吉岡 好英

2008.5.2~6
<参加者>石田、溝手、竹本
 2007年5月、鳥海山に行ったとき、地元の山スキーヤーに「八甲田山まではどれくらいかかる?」と聞いたら「ここから3時間くらい」の返事が返ってきた。それなら、そんなに離れていないじゃない、と思い来年は是非にと思った。2008年3月、八甲田山の計画を立て、山スキーをしている会員にメールを出すと、さっそく溝手君から参加の申し込みがあった。石田さん、竹本さんは早くから実行するなら、行っても良いということだったので、4人なら少々遠くでもと苦にならないだろうと決める。距離は片道1500km。20時間の移動だろう。4月始め、酸ヶ湯温泉に予約を入れるが、やはりゴールデンウィーク、予約など取れるはずもない。まあ、山家のはしくれだからテント泊まりでもいいかと、テントの手配をする。4月から特定財源のガソリン税がなくなったので、少しは安く行かれると思ったが、民意に背いて5月から元に戻してしまった。5月2日、20:30 広島ICから山陽自動車道に入り、名神、北陸、磐越、東北自動車道を経て、酸ヶ湯温泉を目指す。会津磐梯山は頂上付近は雲に隠れて全容は見えない。今日は酸ヶ湯温泉まで行けばよく、時間も早いので岩手山を左に見ながら松尾八幡平ICで高速自動車道から下りて、八幡平経由で酸ヶ湯温泉へと走る。八幡平から見る岩手山は美しい稜線を見せてくれる。高原上の道路からは雪をいただいた峰々が。18時頃、酸ヶ湯温泉へ到着。スキーヤーがバスへと乗り込んでいるが、今日のスキーを終えて帰るのだろう。チェックインを済ませて部屋へ案内される。満室だとのこと。3日前にたまたまメールしてみたら4人部屋の予約がとれたのだ。奇跡と言うほかない。千人風呂は混浴。酸が強いのか、顔を洗うとき目に入るとチカチカする。夕食を済ませ、部屋で横になると朝までぐっすりと眠る。
朝食をゆっくり済ませ、八甲田山ロープウェイに移動。スキーヤーは既に上がったのかチラホラで団体客が大勢乗り込んでいった。次の便で上がっていったら、先ほどの団体はもう下って行った。山頂駅の滞在は15分くらい。何しにいったん?ここで石田さんと分かれ、さっそく板を履く。田茂萢岳を巻くように滑り、平地で板はザックにつける。ここから赤倉岳~井戸岳を経て最高峰の八甲田山高岳を目指す。赤倉岳の頂は2箇所あり、地図の頂上位置とは離れている。火山活動でもあって吹き飛んだ? 鞍部には立派な避難小屋がある。ここから大岳を目指して、雪面を登っていくと這い松で遮られる。這い松をこえると登山道があり、頂上まではすぐに着く。ちょっと遅い昼食をとり、雪面まで下る。スキーをセットして滑降開始。竹本、溝手が気持ちよさそうにシュプールを描いて下りていく姿をビデオに収める。大岳を仙人岱ヒュッテ方面へと巻くように下っていく。ここから地獄沼方面へと下るが、途中から雪は途切れ、歩く羽目に。沢に積もっている雪の下は水が音を立てて流れている。何とか続いていそうな雪面を探し、板を履く。斜度はあまりないが、気持ちよく滑ることができる。しばらくすると道路が現れる。ここで終了。酸ヶ湯温泉までは近そうなので歩くことにする。石田さんは車の中で待っていた。
5月5日、今日は少し早く出発。9時40分頃には山頂駅でスキーを履く。今日のコースは銅像ルートなので歩く必要はない。前岳の東側を巻くように下ればよい。斜度は物足りないがなかなか面白いコースだ。撮影をしながらのんびりと滑るが他のスキーヤーは見ることはなかった。鳴沢の道路に出ると4.5人のスキーヤーが帰り支度をしているところであった。銅像までは300mくらい。ここも歩いて帰ることにする。これで今回の山スキーは終了として、雪中行軍遭難の銅像を見に行く。この後は奥入瀬、十和田湖めぐりの後、温泉で汗を流して帰路につく。渋滞もなくあっさり広島へ帰る。

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