<月日>4月2日(土)晴
<参加者>単独
先日、龍頭山で薮歩き縦走をした時、西側に椎谷山から牛ケ首山に続く長い稜線が見えていた。椎谷山は1,000m近い立派なピークにも拘らず、1,000mに少し届かないためかマイナーで登山者がほとんどいない山である。登るにはいくつかのルートはあるが、一般登山道はなく、薮を歩いて登ることになる。南に続く尾根はアップダウンも少なく面白そうな薮歩きの縦走が出来そうな稜線である。
<行動記録>
今日は一人なので車を駐車した場所に帰ってくる必要がある。登山口と下山口の間の距離は約10㎞と結構長いので、出来れば中間地点となる場所に駐車したい。琴谷から十文字峠に登る町道の、都志見と細見を結ぶ広域農道から少し下った路側の広くなった場所に駐車して出発した。一旦、町道を琴谷に下り国道433号を歩いて陰陽分水嶺の峠まで登り返した。満開の桜を見ながらの約5㎞の道路歩きだった。陰陽分水嶺には分水嶺と刻まれた立派な石碑がある。峠の伐採された斜面から椎谷山に取付く。尾根に出ると古い道が現れた。道は時折薮がひどくて迂回を余儀なくされたり、快適で歩き易かったりしながら続いている。灌木のうるさい薮の急登をメガネや帽子を弾かれたりしながら苦労して登ると傾斜が落ちて伐採地に出た。北側がきれいに伐採されて見晴らしがよい。丸掛山や樋佐毛山がきれいに見える。伐採地のすぐ下には舗装道路が見えるので、いざとなったらエスケープできる。
伐採地からは再び急登となり、大岩の横を巻いて登る。やがて傾斜が落ちた尾根を登ると標高954.1m椎谷山の頂上に着いた。頂上には手造りで手書きの標識が取り付けられている。縦走に移るが、出だしには馬酔木の木が生い茂って尾根道を防いでいるので西側を迂回して尾根に帰る。尾根にはしっかりとした踏み跡がありルートファインディングには苦労しない。時折灌木の薮がうるさい場所もあるが問題なく縦走できる。874mの独標で主稜線は南に方向を変える。途中で展望が開け、大暮毛無山など西側が良く見える場所があった。笹が少しうるさくなってきたと思ったら、林道に飛び出した。林道は尾根に沿って付けられている。林道から再び尾根に移る地点の陽だまりで昼食にした。844.7mの鍛原三角点を越えて主稜線を忠実に辿る。笹薮は薄くて歩き易く、時折大きなブナの木の下を通る気持ちの良い縦走路である。854m独標を越えて快適に縦走を続けると最後のピークである牛ケ首山の登りに差し掛かった。笹薮の登りだが、踏み跡があり難なく頂上に着いた。牛ケ首山の頂上には手造りで手書きの新しい標識が取り付けられている。
頂上のすぐ下の平坦地には昔のテレビ中継局らしい建物とアンテナなどの設備が残されていた。現在は古びて全く使われていない。下山道はしっかりとした道で快適な下りとなる。途中、分岐があり右に下ると十文字峠に下ることができる。直進して急坂の下りになると背の高い笹の中の下りになる。道がよく分からなくなるが、適当に下るとやがて道に出た。596mの独標手前のコルは峠となっており、道が越えている。左に下ればすぐに集落に下りられそうだが、ここは独標を越えて尾根の末端を目指す。独標を越えてしばらくの間、尾根が急に落ち込む手前まではしっかりとした踏み跡があったが、急坂を下り始めると背の高い笹が密になり、踏み跡は無くなった。猛烈な笹薮の中を泳ぎながら適当に急斜面を下ると、やがて才ノ原の道路に飛び出した。これが国道か?と思うような国道433を少し歩き、途中から県道を辿って十文字峠に登る。十文字峠のナラの木の上には沢山のクマ棚がある。峠からは駐車地までポレポレと下った。
先日痛めた左のふくらはぎがまだ少し痛いのと、腰の調子が悪いのと、右肩周辺が痺れて痛いのとで全身ガタガタな上、晴れて気温が高く暑い日だったので、途中でヘロヘロになった。 歳には勝てん!
<歩行距離>
18.9㎞
<コースタイム>
駐車地7:26→7:40都志見→8:28分水嶺の峠8:36→10:20椎谷山10:30→11:26林道→11:40林道から尾根に取付き地点12:05→12:03牛ケ首山12:15→14:00 596m独標→14:42尾根末端→14:50十文字峠→16:17駐車地
<コース図>