個人山行:薮歩きシリーズⅨー滝山を長く歩くために薮歩き縦走


亀井且博

<月日>3月27日(土)快晴

<参加者>亀井、亀井妻

安佐北区の牛頭山と北広島町の大丸峯の間に顕著なピークがあり、北から南の太田川にかけて魅力的な尾根が延びている。安佐町小河内地区の頭上の標高692.4mの滝山である。滝山はハイキングコースになっているようで、多くの記録がある。滝山には登ったことが無いので妻と登りに出かけた。せっかくなので北から南に連なる稜線を歩いた。

<行動記録>

小河内集会所の駐車場に車を停めて出発。三谷川沿いの道路を辿り、北広島町との市町境の峠稜線へ登った。峠からは松郷林道が稜線沿いに延びている。しばらく林道を歩くと分岐点がある。分岐の真ん中の薮尾根に取付く。尾根は笹が茂っているが、踏み跡道がある。

笹が濃くなって歩きにくかったり、薄くなって歩き易くなったりしながら稜線を歩いているとやがて中電の送電線鉄塔に出た。鉄塔下からは大丸峯や牛頭山、海見山が見える。送電線鉄塔の下を通る箇所はきれいな巡視道で、少し歩くと標識がある展望地と呼ばれる地点に着いた。滝山の頂上がきれいに見えている。

展望地から眺めた滝山

展望地を過ぎると道がしっかりとしてきた。少し笹が被っている箇所もあるが広島では普通の登山道である。滝山の頂上は主稜線から少し外れている。主稜線と滝山の間のコルで南の黒瀬集落からの矢ケ谷コースの登山道と合流する。合流点には立派な標識が建てられている。一旦、主稜線から外れて滝谷頂上に向かう。6人の先行パーティが賑やかに登っている。コルから頂上までの道は少し笹が被っている場所もあり薮気味である。先行パーティを追い越して頂上に着いた。先行の6人パーティは楽しい人たちで頂上で一緒に賑やかに昼食を摂った。

滝山頂上で楽しい人たちと

頂上からの眺めは北側のみで龍頭山が見えている。頂上で昼食を済ませ、主稜線まで引き返して縦走を続ける。妻は頂上で一緒になったパーティの誘いで一緒に下山して、尾根末端の下山地点に車を回送してくれる。ここからは単独である。下り基調の尾根が太田川に落ち込むまで続いている。笹薮が続くが笹は薄く踏み跡もしっかりしていて歩き易い。中国自動車道の船場トンネルの真上で休憩する。当然のことだが、真下にトンネルがあるとは分からない。続く364m独標は尾根が複雑に派生しており、しっかりと地図を読まないとあらぬ尾根に入るので注意する。独標からの下りはきれいな里山道となった。国道の安野トンネルの真上で道が分岐して来見に早めに下れそうだが直進して尾根末端に向かう。274.9mの船場三角点ピークを越えて快適な里山道を下ると、牛鬼の墓と書かれた標識がある場所に着いた。説明書きによると、牛鬼とは礫石径の経塚らしい。そりゃなんだ?説明書きの内容が凡人には良く分からん。牛鬼の墓を過ぎ、イノシシ除けに造られたらしい石塁の横を通り過ぎて下ると、すでに線路が撤去されて道路の一部となっている旧可部線の鉄橋に出た。旧安野駅には廃線前に走っていたジーゼルカーが線路の上に停まっており、満開の桜の見物客とともに多くの人で賑わっていた。

旧可部線安野駅

<歩行距離>

12㎞

<コースタイム>

小河内集会所7:58→9:00峠→9:06松郷林道入口→9:53尾根取付き→10:20送電線鉄塔下→10:25展望地→10:40矢ケ谷コース合流点→10:57滝山頂上11:55→12:10主稜線復帰→13:12中国自動車道船場トンネル上→13:49船場三角点→14:20旧安野駅

<コース図>

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