吉和冠山 深谷


赤井美穂

4月29日 (係)大前
参加者:福永,宮重(直),多賀谷(重),赤井美穂・鈴,清水(会員外)
<行動記録>
ゴールデンウイークの初日。山岳会は例会や合宿が盛りだくさん。さすがに合宿の信州や春山の縦走は子連れでは難しいけど,県北の山なら何とかなりそう。天気も良さそうだ。それで,急遽係に連絡。申込締め切りは過ぎていたけれど,参加の申込を快諾してくれた。
朝,9時に吉和の中津谷林道の入り口のトイレに集合。それから,車を回送してもらって,深谷の林道入り口に車をとめ,10時過ぎに歩き始める。林道わきにはワラビやツクシが顔を出している。晴れて澄み渡った空に風がひんやりとし,新緑が映え,とても爽やかだ。林道を詰めていくと,なんと沢に突入。うぬぬっ,子連れで大丈夫か?ストックを頼りに沢沿いを上がっていく。絶対こけられないので慎重に,慎重に。歩いているとだんだん感覚が戻っていく感じになった。南紀の沢登りのこととか思い出しながら歩いていく。途中,大きな滝(深谷の大龍頭っていうらしい)で釣り人に出会う。大前さんは山野草の情報交換。釣り人は子連れの私をみて「落ちてきたら受け止めてやるけんのぉ」と声をかけてくれた。滝は右に巻いて,高巻くと滝の上に出る。上から見ると立派な滝が一層立派に見える。山岳会の人ならこのくらいは登れるだろうぁ。それから途中小さな滝をいくつか越えながら(産後にクライミングを開始しておいてよかった…)進む。林道にぶつかって,それからまた沢に入っていく。30分ほど沢沿いを歩いたり,結構な急斜面を高巻きしたりしていると,だんだん水量が少なくなり林が開けてきた感じになる。そこでカタクリの花にお出迎えされる。花をみながら遅めの昼食。直子さんの入れてくれた珈琲はコクがあって美味しかった。後はたいした藪をこぐでもなく,カタクリやカタバミの花を愛でながら,気持ちいいブナ林を登っていくと太田川源流の碑に到着。立派な碑が建っていた。標高1220m。今のところの最高到達標高ですよ,鈴ちゃん。まわりにはカタクリがたくさん咲いていた。証拠写真をとってから,少し進むと冠山山頂に向かう縦走路にぶつかる。それにしても,大前さんはどこのなにをみて的確にルートが分かるのだろうか。自分ひとりだったら絶対に迷子だ。本当に尊敬してしまう。縦走路に入り,山頂を今回は割愛して車の回送してある小川林道にむけて下山する。きれいな道で歩きやすく,カタクリの花を本当にたくさんみた。こんなにみたのは初めてだ。花好きの人にはたまらないのだろう。30分も歩くと林道にぶつかり待っていてくれた車に乗り込んだ。

本当は縦走路を子連れでのんびり歩くつもりできたのに,あっという間に山岳会モードの登山になってしまいました。妊娠前の山の感覚が思い出されて,それが自分にとってはすごく嬉しいことでした(娘にとってはどうなのでしょう??)。安全に楽しく登れたのはいろいろ配慮してくれた係と同行してくれた皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。やっぱり山はいいですね。また一緒に歩きましょう。(記 赤井)

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