5月21日~
同行者:宮重栄作
なぜ、アルコなのかを説明していると長くなるのでその話は三倉のキャンプ場ででもゆっくりすることとして。ただアルコについては少し説明したい。イタリアはアルコといえば、ロックマスターですよね?ロミオとジュリエットで有名なヴェローナからガルダ湖を北上するとリーバデガルダ、さらにバスで20分の小さい街。その旧市街の石畳の目抜き通りは、両側にあるわあるわ登山道具店。スポルティバの専門店は、ヤッホーもタジタジのサイズ勢揃い(当然かっ)街中はクライミング専門店の袋を提げた人やクライミング帰りの人が行き交い、事実1時間もあれば、お好みのクライミングギアでフル装備出来上がる。そしてクライマーより随分多いチャリダーやファミリーで休暇を楽しむ人たちが賑わう街のようだ。
そんなアルコで休養日1日をはさんで5日間のクライミング。今回はアルコ市街から歩いて1時間圏内にある岩場に3カ所(栗谷から源助まで歩くより近いぞ!)、バスに乗って1カ所の岩場に訪れてみた。どの岩場も車があれば駐車場から5分以内。子連れや彼女連れ、犬を連れたクライマーなどで休日、平日問わず大賑わいなのである。
クライミングの成果は、日頃の精進に比例するものなので、これもまぁ後日として、1番感じたことはみんな楽しんでいるということ。グレード的に初心者が集まる岩場を選んだせいもあるが、小学校の集団みたいなグループや、彼女を木陰で待たせて仲間とクライミングするお兄さん、親子連れなど、近所の公園の風景である。そしてロープをつけたら真剣にクライミング、登れても登れなくても最高の笑顔なのは、言葉がわからない私にでもわかるさね。
私自身、クライミングが安全なスポーツとは思っていない。それを忘れさせるようなこの風景はなんだろう?終了点は全て同じタイプで整備され個人的な判断は必要ないほどに思える。すべての楽しみたい人々を受け入れることができるのだろう。
少しでも難しいルートを登ってみたいという気持ちは昔と変わらずあるのだが、こんな風景を目の当たりにすると、ここでは楽しく笑ってクライミングしてればいいじゃん、って気になる。笑顔は世界共通、アミーゴ、アミーゴ❗️