2021年5月1日~4日
参加者:宮本、会員外(岩田さん親子)
今回の計画は3月下旬、室堂山荘に3名で予約を入れるところから始まる。参加者を募ると4名が参加希望と連絡が入る。メンバーが決まったところで山荘に追加人数を知らせる。事前の打ち合わせで山スキーを始めて7年目になる岩田さんに経験のためリーダーをお願いする。GW期間中、立山の天気は悪くなるばかり。直前で一名はキャンセルとなるが、この状況では仕方ない。最終は4名となる。
4月30日18時頃、広島を3名で出発。名神自動車道・多賀SAのレストインで仮眠。6時間仮眠室利用で850円(入浴可)
5月1日 7時頃立山山麓駅前駐車場に到着。今年は登山者が少ないのか駅前まで一番近い駐車場に空きがある。立山山麓駅前で広島の別グループ(石田さん他4名)と出会う。9時の便を予約していたがアルペンルートは降雪があり、除雪のため1時間以上遅れる。開通50周年記念で「雪の大谷」は一車線だけの除雪。積雪は14m、昨年より2m少ないが、道路幅が狭いので高さは感じることが出来る。過去最高は23mと案内されていた。
室堂山荘はターミナルから約400mの距離。ホワイトアウトで迷わないよう竹竿伝いに歩く。
小休止の後、山荘前の斜面を登り、石田Gと合流。スキーヤーばかりで滑降は上手! 彼らが滑り降りた後、一斉に見つめられる、平衡感覚のない中の滑降で3回転倒。滑ると気分が悪くなるので1本だけ滑り終了。
5月2日 朝から雪が舞い強風が吹いており、山荘入り口は重機で除雪していた。GW前から積雪は1m。吹きだまりは3mとのこと。一日中、山荘でノンビリする。時々、外を見るが収まる気配はない。しばらくすると一日遅れで入る宮本くんから「いまターミナル前でシールを貼ったので山荘に向かいます」と連絡が入る。遅くとも20分後には来るだろうと受付前で待つが来ない。40分を過ぎる頃、やっと到着。ホワイトアウトで竹竿があるにもかかわらず、2回迷ったらしい。前夜からの雷で水汲み上げ用のポンプが被害を受け、水道がストップ。滑走可能か山荘前の斜面を見に行った他グループはホワイトアウトでリングワンデリングをやってしまった。夜も相変わらず強風と雪が降っている。明日の行動はできるだろうか?
5月3日 石田Gと合流して一ノ越へ。その後は一ノ越で決めることにしていたが、この視界不良では楽しめないだろうと一ノ越から引き返すことにして滑降開始。足下がよく見えない中の滑走は平衡感覚がなく気持ち悪い。皆も結構転倒していた。室堂山荘まで帰ると視界は少し良くなっており、数名は山荘前の斜面で数本滑ったようだ。
5月4日 前夜11時頃、窓から空を見ると星が見えていた。期待できそう! 朝から青空が広がり風もなく新雪に覆われた立山連峰がキレイ。石田Gは国見岳滑降後、帰ると言うので山荘前で分かれる。
宮本くんが扇沢へ下るので一ノ越へ。一ノ越で板を担いで雄山頂上に向かう宮本くんを見送る。条件が良ければ雄山頂上から初めての御前谷を滑降して黒部平へ下りるという。残る3名も雄山頂上から山崎カールの予定であったが、強風で状況が悪いと判断して諦め、浄土山へ強風の中を登る。頂上で小休止していると無線で「御前谷、山崎カール共に条件が良さそう」と連絡が入る。
兼用靴、スキーを滑降モードに切り替えて、ドロップポイントに移動。幸運にも他のスキーヤーがいない中、岩田さんが最初にカールに飛び込んで華麗な滑りを見せてくれる。その後、息子さんも続いてドロップイン。二人が中腹まで滑り降りて待っている。ドロップインして斜面を大きめのターンで二人の待つところへ。さらに下ったところで国見岳も滑る二人と分かれ、一人で室堂山荘までの広い斜面を楽しみながら滑降する。
ところどころモナカ状態のところがあったが、ほとんどストップスノーがない新雪を滑るのは楽しいばかりで、思わず声が出る。先に滑降した二人は山荘前の斜面を登るところだった。国見岳到着、1時間はかかるので、その間に帰り支度を済ませておく。無線で連絡を取ると、国見岳にもう少しで到着するところだった。滑降する二人をドローンで撮影するため飛ばしたが、画面が反射してうまく姿を捉えることが出来なく断念。後から確認すると国見岳頂上にいるスキーヤーを捉えていたが、さらにその先まで飛行していた。二人の滑降は山荘前で確認して帰るのを待つ。初めてのコースで滑降したところは雪の大谷の弥陀ヶ原に寄った場所で、室堂山荘に帰るには時間がかかった。
今回の山岳スキーはホワイトアウトに悩ませられたが、最終日は最高の天気とこの時期としては最高の雪で、「終わりよければ全てよし!」でした。
バスターミナルは美女平方面の乗客が長い列を作り、ターミナル外100mくらい並んでいました。
富山で夕食を済ませ、多賀SAまで帰り、レストインで6時間仮眠して、広島着は5日10時頃でした。最近はいつもだが「今回が最後かも」と思いつつ計画を立てるが、同行してくれる方がいることに感謝しつつ、来シーズンも迷惑をかけないよう山歩きをしなければ・・・。