個人山行 霞沢岳


三谷

参加者:吉村(光)、川本
日時:10月30日~11月2日
<山行記録>
11月最初の飛び石連休を利用して、以前から関心のあった島々から徳本峠を越えて霞沢岳を登る計画を立てた。
W.ウェストンや芥川龍之介、高村光太郎の著名な作家がたどったとされる、近代登山黎明期の本当のクラシックルートである。
山岳会の若手男子と交流しようと誘ったところ、結局手を挙げたのは入会心得の川本くんだけ。
寒波到来で積雪が心配だったが、予定通り金曜夜、松本に向けて出発する。
途中のPAで車中泊して、昼前、島々に到着した。
島々は、新島々の駅を沢渡方面に行き、安曇野支所がある島々の集落を渓流に沿って入っていく。ゲートのある広場が駐車場である。
一人の野鳥愛好家が、猛禽類を狙って撮ろうと三脚を据えていた。
紅葉は美しく、風が冷たいが、これから重荷を背負って歩くことを考えると、問題なさそうだ。
しばらく、紅葉と清流の美しさを楽しみながら林道を歩く。徳本峠まで行かれた老夫婦が歩いてこられた。今回の寒波で峠でも雪が降ったという。
沢が分岐する二俣で林道が終了して、南沢の登山道に入る。所々新しい橋が付け替えられて整備された遊歩道を歩いて行く。
渓流のよどみの水面が紅葉に赤く染まって大変きれいだ。時々写真に収めながら歩く。ゆっくりと歩調で緩やかに登って行くと、岩魚止め小屋に到着した。日暮れには少し早いが、この先、テントを張れる場所はないため、予定通り小屋の脇でキャンプすることにした。
岩魚止め小屋は営業しておらず、少々陰気な場所である。一人で止まるのは勇気が必要。
川本くんは、こういうキャンプは初めてという。
夜の冷え込みは少なかったが、満点の星空が美しく天気は良さそうだ。

11/1、明日は天気が崩れるので、今日は霞沢岳まで登って、上高地まで下りる予定。長丁場である。
荒れた登山道を沢に沿って登っていく。所々、腐った丸木の橋が設置してあり、滑らないように慎重に渉る。
水流のなくなった本谷から外れて、徳本峠までのつづら折れの急登を登る。植物の茎の水分が凍って霜柱になっている。珍しい光景だ。振り返ると、ダケカンバの林が白く輝いて美しい。
峠の手前で、登山道の整備をすると思われる団体がぞろぞろと下りてきた。峠では小屋を締めるための片付けに忙しそうだ。
ここで、不要な荷物をデポして、霞沢岳に登る。準備をしていると、単独の登山者が下りてきた。アイゼンを持っておらず、道の状態が良くないので、K1から引き返したそうだ。
吉村さん先頭に歩き始める。登山道にはうっすらと雪が積もっていて、所々凍結している。
樹林の中、小ピークのアップダウンが続き、なかなか本峰は見えてこない。
森林限界が過ぎると、岩稜となり霞沢岳の前衛峰となるK1のピークに到着する。本峰まではまだ距離がありそうだ。痩せ尾根で所々トラロープが設置されている。しかし、アイゼンを着けるほどではない。
あえぎながら、やっと頂上に立つことができた。360度の展望。もちろん、槍や穂高も一望できる。うっすらと白くなっている。絶景スポットとされているが、蝶ヶ岳や大天井岳からの眺望の方がよい。しかし、地味な存在だが、山容と言い、歴史と言い秀峰であることは間違いない。
意外と長いことが分かったので、急いで下山することにする。
所々悪いトラバースがあるのでスリップしないように慎重に下る。
下りはだんだんと足が痛くなってくる。徳本峠から明神までがまた長い。いつしか日が暮れてしまった。
明神館の明かりが見えた時はホッとした。この連休はまだ営業中だった。迷わずビールを調達する。
小梨平でキャンプの受付をしてテントを張る。トイレは閉鎖され、キャンプ場の水は止められているので、宿舎のトイレと水道を利用させてもらった。

11/2、朝から雨が本降りとなった。冷たい雨の中、閑散とした上高地のバスターミナルに向かう。この雨の中、最後の上高地を楽しもうとする観光客が訪れている。
車の回送を川本くんにお願いして、安曇野支所で休ませてもらう。山の日に向けての企画室が設けられていた。
高山の観光を予定していたが、雨なので中止して広島に向かう。
久しぶりに趣向を変えて、純粋に山を楽しむ山旅ができてよかった。

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