2021年7月4日(日) 係:上田(大)
参加者:横山、吉村、元廣、島本、西村、田野、小田
今年のレスキュー講習は窓ヶ山で実施できれば、、、と考えてはいたが、やはり梅雨時期で天気予報は雨。東屋で実施も考えたが蚊や蚋のいる中でやっても実にならない可能性もあり、市街地の某高架下公園でレスキュー講習を実施する。
<行動記録>
まず、クリアすべきは「怪しい集団」と見られないようにすること。少なくとも講習とか勉強会とかを実施している集団に見せることが無難である。これに関してはテキストとブルーシートを用意した講習の演出で対策を取った。
さて、実際の講習ですが新人や中堅・ベテランが混在しているメンバーなので、係もどうしようか悩んでいた。結果的に吉村さん、元廣さんのベテラン勢にサブ講師になってもらい班分けすることで新人・中堅になるべく多く実務を経験してもらうメニューにした。 講習は大きく分けて、
・レスキューに必要な結び、アンカーの作成
・ビレイ体制からの脱出
・レスキュー搬送
の3構成とした。
自身の経験より、全ての内容に「状況」を説明することを重視した。結び方ひとつにしても「どういう状況で使用するか」を説明に追加しながら講習を進める。
<レスキューに必要な結び>
各自、フリクションノット、ムンターヒッチ、バタフライノット、ミュールノット、インラインフィギュアエイトノット、ダブルフィギュアエイトノットでロープを結んでみる。インラインフィギュアエイトは「ゴボウで登る」時にも利用できそうだ。
<アンカーの作成>
2支点と3支点の場合における流動分散、固定分散を各自作成、新人には支点が破壊した場合のスリングの流れを実際に体験してもらい、支点構築の注意点を教える。
支点強度が確保できない場合は固定分散が推奨されている。流動分散の仕組みからクローブヒッチで簡単に固定分散に移行できるやり方を吉村さんがネットで見つけてきてみんなで検証した。
<ビレイ体制からの自己脱出>
リードをビレイ中にリードが墜落、セカンドをフォロー中にセカンドが墜落した場合の自己脱出を実施、要するに自身が抱えている荷重を別の支点に移し替えて、ビレイヤー自身が動けるようにする事である。
<レスキュー搬送>
搬送方法も多種多様あるが、簡単に抱えて搬送できるドラッグ法と担ぎ心地・乗り心地が良いザック+カッパ+ストックを使用した背負い搬送を各自実施してもらう。
当然だが教える立場になると少なからず事前に勉強して臨むことになる。今回の講習を通して一番理解をしたのは講師役の係だろう。レスキューなど実際に経験したことはないのでうまく説明できない部分もありましたが、やってみることが大切だと感じ、ベテラン・中堅からも多くの新しい方法や情報も出て良い勉強になった。次回はもう少し上手に講習できるように努力します。