個人山行 比婆山


比婆山 三谷和臣

月日:2021年2月6日

広島県庄原市比婆山系の烏帽子山(1,225m)に登った。2週続けてのスノーハイキング。と言うのは、2月に入ってからは暖かい日が続きもう春の様相だから。晴れ間ものぞいていた広島も北上するにつれて濃い霧の中に入る。現地では雪ではなく雨が降り出しテンションは↘↘

雨雲レーダーを確認し、雨雲は30分くらいで過ぎるようなので準備を進めておく。県民の森の公園センターは昨年夏から休館が続いている。キャンプ場のトイレのみが開放されている。いつもの冬はスキー客で賑わうはずだが、白いゲレンデは静まり返っている。除雪だけはされているようだ。雨が上がってきたので、出発する。

沢のせせらぎを聞きながら、林道から出雲峠へ。雪の中をスノーシューで進んでいく。ガスに覆われて真っ白の世界。雪を踏みしめる音だけがする。針葉樹からミズナラやブナの森へ。小鳥たちも活動を始める。

ブナの森

烏帽子山の山名は形を表しているから、頂上に近づくと傾斜がキツくなる。夏道は尾根を迂回するが、冬は直登する。スノーシューでも登りは何とかなる。ときどき現在地をチェックする。一応コンパスと地形図は持って歩くが、最近は妻がスマホのナビアプリでナビゲーションしてくれる。ルート図や高低差がわかり、計画書も作ってくれる。バッテリーの消耗には要注意。

山頂も真っ白。風も出てきた。予定時間を過ぎていたため、引き返すことにする。急な下りは切り返しながら降りていく。スノーシューは構造上重心が後ろに来るので下りは得意でない。途中出会った登山パーティ。「早いねぇ」「天気が悪いんで引き返しました」「これから晴れるんよ」のようなやりとりをしながら、そんな訳がないと思っていたら、青空が見えてきた。山とはそんなもんと思いながら、避難小屋の近くでラーメンを食べ下山する。そのパーティは御陵からスキー場経由、シリセードで降りて来た。時間もあまり変わらなかった。でも雪の森のハイキングは気持ちが良い

スノートレッキング