福岡県で著名な山は「背振かな・・・。」などと教えられたのは、広島国体で知り合った福岡の成年選手からの情報でした。
それ以降、九州地方の山行の度に高速道路から遠望していましたが、今回やっと実現しました。
2台の車に分乗し、3日の早朝廿日市を出発し、
初日の目的地である、吉野ケ里町に到着したのは、14時過ぎでした。
この吉野ケ里町は背振連山を挟んで、福岡県の真裏に位置します。そうです、ここには吉野ケ里遺跡公園があるのです。
ここ数年来、邪馬台国の卑弥呼の墓が見つかるのではないかとマスコミを賑わしたので、名前は記憶されていることと思います。
私たちも当然ながら、この遺跡を見学するのです。
この遺跡は、弥生時代全ての時期(紀元前5世紀~紀元3世紀にわたる約700年間)の遺構と建物が発見された貴重な遺跡だそうです。
約1時間半、各自それぞれで見学し、一路福岡市の脇山野営場に向かいます。
脇山野営場は、背振山の北側すそ野に位置し、福岡県ボーイスカウト連盟が研修場所として設立し、各種イベントが開催される施設です。
空いている場合は、一般でも利用可能となっており、背振山登山のベースともいえる位置にあります。
18:10野営場に入村し、早速夕食を摂り早々と就寝しました。
5/4 5:00起床。6:40野営場を出発します。
今日のルートは、椎原登山口から車谷登山口を経由し、背振山ピークを目指します。
福岡県側は北面に向いていることから、早朝は陽が当たらず、最初のうちは薄いジャケットを羽織っていて丁度よい具合です。
登山道は、ほぼ沢に沿って踏み跡があり、迷う心配はありません。
沢の水量は、南側(吉野ケ里側)と比較し、遥かに多く、且つ、急流であると思われます。
我々のルートは、通称(車谷ルート)と呼ばれているコースで、たぶん夏でも登れるのではと思うほど、木陰の中を進みます。
沢を詰め終わると、矢筈峠に出て、ここからは車道をトレースし背振山ピークまで、舗装路を歩くことになりました。
10:20背振山頂上に到着です。
この背振山は山岳宗教の対象で、頂上には立派な石の祠があります。そして自衛隊のレーダ基地も併設されているのです。
また、頂上直下にはキャンプ場も設けてあり、数張のドームテントが散見されました。
頂上での大休憩を終えると、ここからは矢筈峠まで引き返し、尾根上の遊歩道を北に歩き、唐人の舞と呼ばれる岩石群を横目に見て、椎原峠にたどり着きます。
ここからは峠道を下り、13:30椎原峠登山口に降り着くのです。
ここで、第1日目の登山行動は終了しました。
今朝来た道を引き返し、入浴などの所用を済ませ、18:00脇山野営場に帰り着きました。
5/5 5:00起床。そさくさと朝食を摂り終え、テントを撤収し、6:50 脇山野営場を後にしました。
今日の目的は、背振連山の北端に位置する、金山です。
登山口は、坊主が滝ルートの駐車場がある、「しあわせの里」を目指します。案内標示を注視しながら進みますが(しあわせの里)看板は現われません。ナビに頼って進むと、5~6台程度の駐車スペースにたどり着きました。
どうやら、ここ一帯の建物群(老人ホーム群)をしあわせの里と呼ぶようです。
先行駐車車両は軽自動車1台のみです。その男性登山者は、ひと足先に出発されました。我々も取り急ぎ準備し、7:10出発です。ルートの名のとおり、先ず、坊主が滝を見学します。(素晴らしい滝です。)しかし、この滝の巻き道が悪く、随分時間を要してしまいました。約50分の悪路を走破し、やっと正規の登山道に合流しました。
ここからは、尾根上の遊歩道的な整備された道を上ります。
シャクナゲの咲き誇った尾根を気持ちよく歩いていると、10:00突然頂上が現れました。
本日は、帰広日なので登った道を辿ります。
ただし、坊主が滝には立ち寄らず安全パイでどんどん下降すると、見覚えのある林道に降り立ち、駐車場が見え始めました。
12:15下山完了です。 駐車場では、田房スイカをゴチになり、初夏を堪能し、今回の計画の全てを終了しました。
お疲れ様でした。
背振連山
