深入山　三谷和臣

月日：2021年1月31日

スノーシューで広島県深入山（1,153m）を歩いた。
気温が高めだが、191号の路上は凍結している。憩いの森の駐車場に駐めて、東登山口から入山する。
深入山はなだらかな山容で、どこから登るにしてもアプローチゼロなのが良い。冬の南アルプスでは林道アプローチが片道10数キロである。
妻の雪山デビューでもあり、近くの斜面で登下降・トラバース、方向転換（切り返し）などの練習をする。
山岳会ではまずスノーシューを使うことがないが（代わりに伝統的アルミワカン）、ラッセルという感覚は無く雪の上を滑るように歩く感じ。深雪なら交代無しでの機動力を発揮することに間違いない。

今回は比較的雪がしまっているため威力を発揮できなかったが、吹きだまりに足を踏み込むと実感できる。
兎に角取り扱いが簡単で初心者でも楽に前進できる。足を上げると同時にかかとが上がるので、重さの割には足に負荷はかからない。また、アイゼンが付いているので、クラストした雪面もしっかりグリップする。
テレベーター機構が付いているので足上げが楽である。
夏道を少し外れてバリエーションを進む。あっけなく頂上に到着。風が強いようであまり雪は付いていない。
ヘリコプターが旋回している。遭難かテレビか？凝視していると、「こちら消防…」のアナウンスがあり、ホバリングしている機内からホイストで人が降下してきた。訓練を行っているようだった。
林間コースを下って南登山口へ。施設は閉鎖されていて除雪はされていない。
つぼ足で時折埋まるようなストレスなく、スタスタと歩いて再び駐車場に戻る。
たくさんのファミリーが雪遊びをしていた。