10月23日(土)24日(日)
久保(信)、大前,吉岡、横山、宮重夫妻、三谷、元廣、川﨑、徳永、平本、片山、会員外(Oさん、Nさん)
いよいよクライミング技術講習会の総集編、三倉マルチピッチです。といっても、前回登っているので、今回のテーマは「主体的に」と言ったところでしょうか。誰に何を言われることもなく、するべきことをする。そして、パートナーと意思疎通を図りながら、安全に楽しく登る。こういうことが出来るようになるための講座だと考えておりました。今回は、学習の成果がでるのでしょうか・・・。
ところが、23日(土)はあいにくの雨予想。そして、金曜日には相当の雨。行って登れないのは・・・。と考えて、初日は天神川セロでのジムトレーニングとしました。10時に集合、トップロープの課題をそれぞれ交代でビレイして登ってもらいました。さすがに、まだリードはできませんからね。といっても、係、野放し過ぎました。まだまだ、ビレイ自体に指導が必要でした。場に応じたビレイはやっぱり難しいですし、経験も必要です。気づきをいろいろと指摘してくださったNさん、ありがとうございました。ロープクライミングの後は、ボルダーをして、気づけば13時半。おっと、30分延長してしまいました。
それから、セロを後にして、酒とおつまみ、翌日の食糧の買い込みを済ませて、三倉到着が4時前になりました。三倉の炊事棟では、すでに到着していた横山さんと宮重夫妻が夜の宴の準備をしておりました。みんなで薪をあつめ、キャンプファイヤーの準備も万端。17時過ぎには点火。そうこうしていると、大前さん、吉岡さん、久保会長とぞくぞくと集まってきました。もちろん、中津山岳会の方々も山から下りてこられました。「雨でも登る!」と源助で、トップロープで登られていたとか。幸い、三倉は雨が降らなかったそうで(広島市内は土砂降りでしたけど)よかったです。大前さんはウエルカムボードを作ってきてくださり、歓迎ムードでいっぱい。ぼちぼち日も暮れはじめたので、たき火の火が燃えさかる中、久保会長の鹿肉のオードブルと食当直子さんのおでん、それから持ち寄った多量のお酒で宴会がスタート。
中津山岳会さんも、小腹を満たされた後にファイヤーに合流。総勢30人越えの大宴会になりました。中津山岳会さんからは、たくさんの差し入れをいただきました。本当に本当に、ありがとうございました。大きくてフレッシュなかぼすを搾った焼酎、最高においしかったです。広島のお酒もおいしかったですか~?そんなこんなで、宴会は盛り上がりに盛り上がり、山のこと、岩場のこと、たくさんの情報交換ができました。もちろん、恒例のバームクーヘンもおいしくみんなのお腹の中に。いったん9時半に中締めとして、小雨の降る中、最後の人は12時頃まで飲んでいました。いったい、どれだけのお酒が消費されたのでしょう・・・・・。とにかく、楽しい宴会でした。
翌朝、行動の早い中津山岳会さんの動きにつられ、6時過ぎに起床。おいしいコーヒーとおでんの残りうどん(香り豊かなMたけ入り)をいただいて、片付けしつつ天気を見ながら、結局9時前に駐車場を出発となり、青白ハングに向かいました。晩秋にさしかかるとは思えないほど蒸し暑く、登れるのかしらんと思いながら、青白到着。中津山岳会さんのクライミング部門の方々が登られていたので、最後の挨拶をしてから、中の岳、ノーマルルート、クライミングスタート!今回10人なので、4パーティ(栄作さん-片山さん-川﨑さん、まゆみさん-三ちゃん、赤井-徳永、直子さん-平本さん-横山さん)に分けて10時出発。岩は時々湿った部分もあるものの、表面は乾いており、フリクションは大丈夫そう。
で、今回は、前回の反省を生かして登るのだ~ということなので、各パーティ、それぞれにコミュニケーションを取りながら、登っていきました。係はいきなり1P目で、前回の反省の甲斐無く、重たいロープを引きずりながら登り(ロープの流れが悪く、岩角に引っかかっていたそうです)、徳永さんを不安の境地に陥れたりしました。クライミングでは、リードはリードの、フォローはフォローの立場でのいろいろな気遣いが必要なんだなぁと思いました。これは、一緒にザイルを組んで、たくさん登って培っていくものなのでしょう。前回と同じように、スリングを使って人工で登ったり、チムニーに挟まってあがいてみたり。昨夜の深酒がたたり、嗚咽をあげながらチムニーに挑む方も。係は前回神の糸で救われたチムニーをついに攻略!ちびにはがっつり右手アームバーなのだぁ。各人の課題をこなし、三倉のルートが提供してくれるクライミングの多様性を堪能しつつ、膝には青あざ、すねとくるぶしには擦り傷を知らないうちに作りながら、最後、山頂で山岳会の仲間に迎えられてフィナーレ。全員、笑顔でクライミングを終えることが出来ました。
昨夜の宴会にも駆けつけて下さり、また風の強い中、長時間待っていて下さった諸先輩方に感謝です。本当にありがとうございました。このつながりが山岳会なのですね。
早いもので、クラ技も後はレスキュー講習会を残すところとなりました。4月から始まったこの企画。直子さんの机上講習を中心として、多くの人に支えてもらいながら、後少しでゴールです。もう一踏ん張り、頑張りましょう。そして、新人さんにとって、これはまだまだ始まりです。技術を高めながら、一緒に多くの山に岩に行きたいものですね。