No.3632 恐羅漢スキーツアー 2月13日


竹本 美保

(係)竹本 美保
久保(京)、石田、山田(昌)、吉岡、大前、久(信)、金本、武田、山本(文)、楢原、太尾田(会員外)

 前夜に山小屋に入ったのは久保ジューさん,石田さん,大前さん,山田(昌)さん,武田さん,山本(文)さん,吉岡さん,金本ファミリー,久保(信)さ ん,太尾田さんそして久保(信)さんのご子息と友人10名で,久々に賑やかである.会員組は吉岡さん提供の牡蠣鍋で盛り上がる。今回は締まった雪の上に 新雪が少し乗った状態で,どこへ行っても雪の状態はスキーツアーに最高のはずだ.しかも全員フリートレックで足並みが揃いそうだ。フリートレックデビュ ーの人もいるので,係は先週先々週と下見をしたダイドコロ原コースを考えていたが,ベテランの吉岡さん,大前さんの発案で,旧羅漢から十方山林道に降り る斜面が気持ちよいので行ってみてはどうかという話になった.コース的にはよりマイルドで,所要時間的にも変わりがない.行ったことのあるお二人が付い て下さるし天気も雪も悪くない.ということでそちらのコースを採用した.
 8:45山小屋を出発する.立山ゲレンデの端を登ってゆき,完全に雪に埋もれたお地蔵さんのところから尾根をまっずぐ頂上に向かう.1時間と少しで頂 上に着いてしまう.頂上では後から出発した山田(昌)さんが待っておられた.国設リフトを降りてからはスキーを担いで登って来られたそうだ.恐羅漢の看 板の前で記念撮影する.小雪がちらつき,展望はなし.旧羅漢への登り返しはあるがここでシールを外し,滑降支度をととのえた.コースナビゲートは吉岡さ ん,大前さんに任せ,係はしんがり役を務めることに.山田さんはここからゲレンデに戻る.
 林間を滑り,旧羅漢の登りの途中まではしぶとくスキーで登ったが,結局は脱いで担いで登りだした.開けた旧羅漢の上で装着し,いよいよ本格的な滑り開 始.ガスって展望がなかったのが敗因だったのかも知れない.先頭がどんどん反対方向に向かって行く.方向修正を図るが,やはり南へ南へと向かって行く. 呼び止めようとしてもどんどん先行し,次第にミスコースが明らかになってくる.それ以上追いかけて高度を下げるとコース復帰が大変になるので追いかける べきか迷ったが,どこかで後続を待ってくれていることを願ってトレースを追いかけた.後続グループは金本さん,武田さん,山本さん,楢原君と係の5人.
太尾田さんは先頭と離れず、ついていってしまった.さらにトレースを追い続けると,深い谷に入りだした.地図と楢原君のGPSで確認すると,そこから先は さらに斜度が急になっている.経験上、谷の中というのはスキーで滑るには適さない所で,危険を避けてなるべく入らないに限る.連絡の方法はないが,ここで 来た方に戻ることを決断した.トレースが2本と1本に分かれているが,下部では合流するはずだ.吉岡さんと大前さんのお二人なら太尾田さんを任せて心配 ない.残る5人は追いかけるよりは戻る方がよいと判断した.12:00頃だったろう.シールを装着して登り返した.空が晴れてきたので振り返ると広見
山,焼け杉が見える.
 谷から尾根へ出たところで一本立てる.携帯電話の電波が入りだしたので番号の分かる横山さん経由で山小屋の久保さんと連絡を取ってもらい,先頭グルー プから連絡が入ったら5人は無事であるとの連絡をお願いした.金本さんはトレースの横に所々メッセージを残してくださったようだ.さらに旧羅漢まで戻 り,当初の予定のコースを滑るか,このまま小屋に戻るか相談した.連絡が取れない状況なので,やはり早く山小屋に戻る方がよいだろうという結論に落ち着 いた.滑りよさそうな斜面に後ろ髪を引かれながら恐羅漢頂上へ向かった.恐羅漢頂上ではジャンプ台を作って滑っているスノーボーダー達に3人組への伝言
を頼み,山小屋の久保さんにも恐羅漢頂上から戻ると連絡した.
 シールを外し,2回目の滑り態勢に.ヒエバタと立山の間の林間に入る.今日は先客はなく,まっさらの新雪が待っている.本日のメインとばかりにフリー トレックの滑りを堪能してもらう.ゲレンデを横切り,山小屋へ.
 着いて間もなく小屋にあった大前さんの不携帯電話が鳴る.本人からであった.太尾田さんが携帯電話を携帯しており,電波が入るようになったので連絡し てきたとのこと.お互いの人数と無事を報告し,ひとまず安心する.3人組の帰還はそれからおよそ2時間後であった.報告は別組より.
 今回は参加者の皆さんには心配をかけ,申し訳ありませんでした.次回への反省は,いくら行き慣れていると言っても地図,コンパスは携帯し,特に視界の 悪いときには滑り出しはコンパスで確認すること,5,6人以上の時には小グループに分け,先頭は末尾の人を見届けながら滑ること,グループ間では連絡を 取る方法(無線)を持つこと.今後もフリートレックで楽しいコースを探していきますので,フリートレックをお蔵入りさせないように活躍させてください.
<コースタイム>
8:45-9:50頂上10:10-10:40旧羅漢11:00滑降開始―11:30折り返し-12:50小休止横山さんと連絡13:08-13:45
旧羅漢―14:10久保さんと連絡-恐羅漢頂上14:40―15:00山小屋

コメントを残す