日程:2014年10月24日~26日
参加者:三谷,平本,保見,兼森,松林,島本,田村,吉村(太)
今回の山行は,石鎚山北壁の予定だったが,いくつの理由により石鎚山東稜及び手箱山縦走に変更された。今回の山行で「自然の恵みを頂く」という山の楽しみを知ることができ,2日目は歩いている最中も常に倒木,枯死木を探していた。
<行動記録>
24日大町駅集合し,広島東ICから高速道路に入り,22時半過ぎに来島海峡SAに到着。小宴を行い,就寝。
25日5時に起床し,今治ICで高速を下りる。西条町のR194に入って降り始めた雨も町道瓶が森線に入る頃には止み,8時に土小屋着。思ったよりも冷え込んでいる。緩やかな登山道を1時間歩き,東稜分岐着。小休止後,ハーネスとヘルメットを装着し,トップを松林さんが歩く。ルートのほとんどは,胸まであるササに覆われており,急傾斜の道を黙々と登っていく。雨は降っていないが,ササに付いた水滴で雨具はびしょ濡れ。高さ10m程の岩を登り,南先鋒に着く。地元登山者から南先鋒直下の岩での滑落事故により東稜が立入禁止になったことや墓場尾根への登山道の荒廃について話を聞く。天狗岳山頂で集合写真を撮った後,弥山へ移動する。天狗岳~弥山の間に北壁の終了点3か所を確認する。終了点から覗き込んだ北壁はガスに包まれ,威圧する雰囲気だった。下から見上げれば,もっと感じるだろうか。弥山で昼食を食べ,下山開始。三の鎖基部で北壁に向かうアプローチを確認し,14時頃に土小屋着。宿に到着後,女性陣が夕飯の支度をする間,男性陣はキノコを探しにつづら折りの登山道を降りていく。小一時間探したが,自分が見つけたのは小さなブナハリタケ2つ。宿へ戻るため,吉村(光)さんと松林さんは藪が茂った谷を直登されたが,他3名は登山道を登り返した。夕食はキノコたっぷり鍋。ムキタケうまし。酒もおいしく,話も楽しかった。20:00に就寝。
26日4時半に起床。7時に土小屋着。手箱山へは岩黒山,筒上山をトラバースし,帰りは稜線を歩く計画。雲ひとつない青空だったが,保見さん曰く,午後から天候は下り坂とのこと。丸滝小屋まではウラジロモミの純林が美しかった。丸滝小屋から筒上山尾根道分岐(1550のコル)までの1596ピークのトラバースは,木道や鉄板が連続し,それ以外も落葉が濡れて滑りやすく歩きにくい。筒上山尾根道分岐を通過し,ブナ林が広がる筒上山のトラバースを登りきると,突如巨大な石垣が現れた。城跡かと思いきや,手箱小屋だった。小屋からの瓶が森方面の景色は最高だった。時間切れとなり,手箱山には行かずに引き返す。小屋の裏手にある鎖場は岩が濡れて滑りやすく,注意しながら登っていく。鎖場を登ると笹原で祠と神社名が書かれた看板がいくつも設置されていた。筒上山山頂は平坦な場所だった。この頃から雲が広がり,手箱山や石鎚山にも雲がかかる。筒上山から1550のコルまでは,腰まであるササに覆われた登山道を下っていき,コルにて小休止。予定より遅れていたため,丸滝小屋では「キノコうどんか温泉か岩黒山ピークか,選べるのは3つの内2つ!!」と提案されたが,結局,岩黒山に登り,キノコ入りうどんを食べ,温泉で汗を流し,全てこなし無事広島へ帰った。
<コースタイム>
10/25 8:29土小屋 ~9:30東稜基部~11:01天狗岳~ 11:24石鎚山~12:14二の鎖~13:56土小屋
10/26 7:19土小屋~9:39手箱越~10:27筒上山~12:07岩黒山~12:46土小屋