No.4764 慰霊登山(恐羅漢山)
6月14日(土)~6月15日(日) (係)岡本
参加者 小泓、亀井、名越
行動記録
土曜の夜は会員からの参加連絡はなく、屋根を打つ雨音を聞きながらあれやこれやと様々な事を考える一人の時間が取れた。
日曜は前日の天気予報では雨降りの予報だったけど、予報は雨から曇りへと変わり、小泓さんが7時30分ころ、亀井さんが8時ころ、名越さんが8時20分頃にヒュッテに到着。雨はすっかり上がり、予定通り8時40分に出発して立山コースから登るが、この時期はブヨが多く、顔の周りにまとわりつくので、全く不快だ。
個人山行のころから数えると慰霊登山は今年で13年目。参加者4人と少し寂しい例会だったけど、亀井さんと名越さんの奥さまはとても喜んでおられた。線香の香りが漂う頂上でそれぞれ手を合わせて夏焼峠経由で下山した。最近は夏焼峠経由で登る登山者が多く、今回も何組かの登山者とすれ違ったが、ビーチサンダルで登って行った登山者(?)とすれ違った時はに驚いた。
さて、いつもなら故人の思い出話やバカ話で終始する慰霊の夜だけど、今回は一人思い出に耽る夜だった。三好さんの事、大前さんの事、名越さんの事、亀井さんの事、様々な思い出が頭の中を巡る。飲むたびに毎回反省していた三好さんは口癖のように「山小屋は絶対手放したらいけん!、なんぼうボロになっても残さにゃあいけんで、のーたのむで!」また「会員外に貸したらいけんどー、また焼かれたらいけんけーのー!」とも言われていた事を思い出した。
会費収入が減る中でヒュッテの管理費と改修積立費が重荷になっていることは理解できる。立派過ぎるヒュッテの中で酒を飲みながらふと思った。改修積立費って必要?。以前の小屋なら毎年のようにあちこちを修理しなければならなく、建て替えの資金としても必要だったかもしれないが、現在のヒュッテで多額の資金を必要とする改修があるだろうか?。考えられるのはIHコンロの故障や照明器具の交換くらいで、火事はもちろん自然災害や落雷による電気製品の故障などは火災保険でまかなえる。メンテ次第でログハウスは100年は持つと云われているから、今まで通り定期的な外壁塗装や風通しを行っていけば、現在までに貯まっている約150万円の改修積立費でも余るほど十分だ。今後それ以上の積み立てをする必要は無いように思い、色々考えたが積み立てを継続する理由が僕には見いだせなかった。ならその分を本会計に回せば良いく、シナリオ・Case0に当てはめてみても2040年までは赤字にならないと考えられるが、間違っているだろうか。
今回の慰霊登山で三好さんの言葉を思い出して、僕が広島山岳会の会員であるうちは、三好さんや牛小屋高原ヒュッテにかかわった方々の想いに応えられるよう努めたいと思う。そして広島山岳会としてのヒュッテの重要性を再認識するに至った30年ぶりの係でした。