大崩山


吉村

月日:2017年5月20日(土)~21 日(日) (係)吉村
参加者:三谷
<行動記録>
九州宮崎県の大崩山は花崗岩のいい山の様だが、行ったことがないので例会を出してみた。4 月に行った安藤さんに資料やアドバイスを頂き、三谷君と二人での山行となった。最近歩きの県外山行では、参加者が少ないしメンバーが限られてきている。寂しい限りだ。
5/20 朝7 時に廿日市の我が家を出発し、カーナビを登山口付近に設定し案内をさすと、九州道から九重を経てのコースを示している。東九州道じゃないんかい?2 年前に新車購入時のままのカーナビなので新しい道路情報が入っていないからか。ここは、カーナビに従って車を走らせていくしかない。そのせいか、7 時間余りかかって登山口についた、信州にいける時間だ。装備を整えて歩き出す。今日は30 分歩けば目的地の大崩山荘に着く。歩き出したのが14 時半なので、出会う人は皆下山してくる。
誰もいない大崩山荘は昭和63 年再建の定員50名の無人小屋だ。室内は綺麗にされており、裏側には水場も整備されている。管理は地元の延岡山の会がされているようだ。いつも思うことだが広島の山にも避難小屋がほしい。
夕食まで時間が有るので、明日早朝に渡渉する所を偵察に出かける。旧来あった橋は流されており、対岸に桟橋が見えたので、渡渉して確認した。
小屋に帰ると大分からの男性2 名が入っておられた。挨拶をして会話を進めていくと、山登りもやるが本職は画家で、鉄砲撃ちの猟師でもありイノシシやシカを獲っている。また三十年来のトライアスロン愛好者でもあった。
我々二人は5 時半ころから、夕食の準備をし、ビールを開け、三谷君の誕生日を祝して乾杯!キムチ鍋を美味しく頂いていると、先程の二人は1時間ほど出かけて、ヤマメを10 匹釣ってきた。あっという間に10 匹釣るのは腕がいいのだろうが、魚影も濃いのだろう。小屋の外で焚き火を焚いてヤマメを焼くのでお誘いを受けた。ただ食べさせていただくだけでは失礼なので、焚き木を集めた。
5/21 4 時過ぎに起床し、行動に必要なものだけをパッキングし宿泊道具は小屋に残置する。朝食は行動食でとるので、4:25 にはヘッドランプを着けて出発した。渡渉は問題なく済んで湧塚コースを森の中へと進むと、薄暗く道が判然としない。数分待機し岩
尾根を上がっていく。岩のピークの袖ダキに上がると、谷の反対側に小積ダキの岩峰、岩壁が圧倒的な迫力で展望できる。登山道は岩尾根の北側についている。下湧塚、中湧塚、上湧塚をへてコルに出る。

小積ダキ

道は枯れた笹原となり、緩やかに大崩山頂上に向けて歩いていると、5 月連休に咲くと言われているアケボノツツジが咲いている。特に頂上付近はミツバツツジとの競演となり、正に花園であった。
坊主尾根を下っていくと小積ダキのピークに立つ。先程歩いてきた湧塚の岩峰群の展望がすばらしい。これから下っていく坊主尾根の岩場が手に取るように見える。
ここからハシゴ、ロープの連続となる。岩登りを経験している者としては、一歩一手を確実に進めていけば問題を感じないが、下から上がって来た単独の中年男性は「こんなすごく怖いところは始めて」と興奮されていた。
袖坊主岩まで下ってくると、赤い服を着た女性連れが、我々を追い越さんばかりに迫ってきた。何やら声もでかい。
祝子川を渡り大崩山荘の荷物を取る。一晩お世話になった小屋を箒で清掃し、協力金を寄付して登山口に下りていく。車まで戻ると ずみちゃん(同じ廿日市在住で昔の国体仲間)が、赤い服を着て私を驚きの声をあげて指差している。
是非また秋にでも行きたい、すばらしい大崩山だった。
<コースタイム>
5/20 登山口14:35~大崩山荘15:00
5/21 大崩山荘4:25~湧塚コース~大崩山8:35~坊主尾根コース~11:05 大崩山荘11:15~登山口11:35

中湧塚