5月13日 (係)中島
参加者 横山、宮重(直)、多賀谷(重)、名越、神庭、山本、池野、野田、奥原(見習い)、岡村(見習い)
<行動記録>
この1年前後に入った新人のため、また、中級者の技術再確認のため、今年度から岩登り教室をクライミング技術講習会と名称変更してみた。テキストを採用してみたり、秋の救助講習・冬の雪上技術講習も一連のカリキュラムに組み込んでいきたい。
さて、今回が第一であったが、たまたま10日の集会に来られた入会心得の方がお二人参加されることとなり、ド素人相手の講習となった。
午前中は講習、午後は実技という予定である。
8時半に駐車場に集合した後、そのまま山頂まで上がり、山頂にて講習を行う予定であったが、一部参加者から「暑過ぎ」との声が上がり、キレットまで下りて実施することにした。キレットは樹林の中であり、日も差さず、なるほど暑くなかった。それどころか、風が吹き抜けて参加者の体温が奪われ続ける過酷な環境であった。新人諸氏にはまことに気の毒であったが、登攀とは過酷な状況下で行われることが多いことに鑑み、極寒のキレットにて講習を続けた。今日の講習では、安全に対する考え方を基礎から拾って行くことを心掛け、装備の説明、最も初歩的なロープの結び方の説明をした。テキストを持っていない新人向けに配付した資料には、家でもできるロープ結びの図解も添付したので、今頃はみんな家で練習していることであろう。してるよね?
さすがに体が冷えきったので、昼食は暖かな山頂でとり、午後は岩場に移動して実技講習となった。
今日の参加者はやたらと多いので、とても全員の面倒は見きれん。入会心得の二人には係が付き、残りは自由に遊んでもらった。
さて、入会心得の二人はどう登ったであろうか?
始めに5.8のルートにロープを掛ける。岡村さん(女子)は既に靴を履いている。やる気だー。スタートだけ少し手こずるが、あとはすいすい登って、下りて来ても、「怖くなかった」とのこと。次は奥原さん(男子)だ。こちらは結構ミシンを踏んでいて怖そうだ。しかし、最後まで上がる。それで良し。まあ、臆病なくらいがちょうど良いのよ。次に隣の5.9ルートにチャレンジ。こちらはちょっと手強いぞ。やはり最初は岡村さん。核心の下部で手こずり、ルート脇の木に何度となく体を打ち付ける。それでも、あきらめずか、性懲りもなくか、壁に挑み続ける。結局2本目のボルトまでは上がれなかったが、彼女の中には安倍内閣の掲げる「再チャレンジできる社会」の精神が宿っていることを係は看破した。そして、奥原さん。彼は意外なスピードで下部を核心を突破し、4本目のボルトまでたどり着いた。残念ながらそこで時間切れとなり、下りてもらったが、時間があれば確実に終了点に着いたであろう。センスが良いのかもしれない。よって、結論としては、二人とも山岳会に入ってもらいたいな、というのが係の感想である。このようにして、新人の入会が増えるのであれば、講習会をやる甲斐があるってもんだ。
参加者の皆様、御協力ありがとうございました。