備前坊山(田部さんシリーズ第37回・清掃登山)


武田

月日 10月5日(日)  (係)武田
参加者 横山、山本(文)、高田、岡村、大江
<行動記録>。
 広島の市街ではぽつりぽつりの雨も、南原峡から歩き出す頃は本降りになりだした。中倉峠までは、林道で道の端にはごみの山。清掃登山とは言いながら、林道のごみは拾う気がしない。日本人ってきれい好き、物を大切にする民族だったはず、「もったいない」って、すばらしい言葉をもっているのに、いつの間にか変わってしまった。こんなことを清掃登山の度に思ってしまう。
 中倉峠には、トイレつき休憩所が建っている。その小屋の中でカッパを着る横山さんを待ち、大話をしていると、「大きな蜂の巣があります!」と、岡村さん。すわ、飛び出した横山さん。大きなスズメバチが私たちの話し声に反応し、偵察に出てきて飛びまわりだした。危ない、危ない。
 ここから右に山道に入り、急登する。下の方は足首までの笹だったが、上部で左側伐採帯に出ると腰までの熊笹で藪こぎを強いられた。ネットが張られているのだが、一箇所破れている所がある。そこに何か白い物が。なんと角がついてているままの鹿の頭蓋骨。たぶん、そのあたりに他の部分の骨も散らばっているのだろうが、びっしりの笹でわからない。頂上は台地状になっており、北の肩からは北側の展望が望めるはずだが、ガスの中で全く見えない。雨も風も強くなってきたので、三角点で小休止をして、来た道を下ることにした。
 また、林道を下る。登るときには、気づかなかった大きな墓碑に「中倉」の由来をみた。50年前にはあった段々畑は小さな石まで使った石垣で何段にも築かれたもので、朽ちさせるには惜しい想いから植林された杉や檜も大きくなっている。
 石ころ車道の空き缶を拾い、南原峡駐車場まで戻った。雨の1日だったが、三角点を踏め、ごみ拾いもし、山行を終えることができました。雨の中、ありがとうございました。
<コースタイム>南原峡駐車場10:15~中倉峠11:30~備前坊山12:10~30~南原峡駐車場13:55

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