8月9日~12日
参加者:会員外(新山、田中)
9日3時過ぎ、廿日市ICから高速自動車道に入る。大津SAで休憩中に栗東~竜王までが事故のため通行止めとなっていることが分かる。しばらく待てば解除になるだろうと時間をつぶすが、一向にその気配はない。しかたなく一般道に下りて、竜王ICから高速自動車道に入るつもりで出発。ところが高速道は前に進むことが出来ず、5時間もかかって栗東ICに。ここで下りるつもりで並んでいたところ、通行止めのバーが取り除かれるところだった。10分くらい待つと先導者に導かれ動き出した。立山ICで下りて、コンビニに寄って夕食と朝食のべっbと卯を買い求め、今夜の宿と決めていた有峰有料道路入り口の、亀谷温泉別館?の東屋へ。
10日は折立登山口駐車場はすでに車が多く駐められており、空きを探して駐車。青空の下、太郎平への長い登山道をひたすら歩く。所々のベンチでは多くの登山者が休んでいる。大きな薬師岳もよく見え、上がるにつれ太郎平小屋も見えてきた。小屋前で昼食を摂り、薬師沢小屋へと下っていく。この下りは42年ぶりであった。薬師沢小屋付近はテント場がないので小屋泊まり。手続きを済ませ、テラスで夕食までノンビリ過ごす。筋状の雲が出ており、明日の天気が心配だったが、予報では夕方までは持ちそうだった。
11日 曇っているが沢の水量は昨日と変わりない。昼頃には稜線登山道に抜けると踏んでいたので、テラスからハシゴを伝って黒部川・奥ノ廊下へ下りる。人気のある沢なので入渓者が多いと思っていたが、他には見当たらない。左岸沿いに岩の上や腰まで浸かりながら上流へと進んで行くと、やがて赤木沢出合の滝が見えてきた。今回は二人にビデオカメラを渡し、撮影講習会をしながらも予定より早く到着。二人とも到着前にビデオカメラを水中に浸してしまうが、防水カメラだったので難を逃れる。しばらく絶景の中で休憩を取り、赤木沢へと入る。入るとすぐに3mの滝が有り、進んで行くと2段15mのキレイな滝が現れる。この滝は右手にルートをとると階段状で上りやすい。滝上はナメ滝となり、ナメが切れる辺りでウマ沢出合となる。右俣をさらに上がっていくと滝の連続となり、2段20mの滝は胸まで水に入り、右壁へと取り付く。中段には直径および深さ1.5mくらいのキレイな釜がある。高度を稼いでいくにつれ、後方には黒岳(水晶岳)が見え始める。3段8mの滝を上がるとその先には細長いトロが見える。トロは右岸沿いに上がっていく。沢は空が広がっており、楽しく上っていける。やがて2段35mの大滝が見え、豪快に水を落としている。大滝下で休憩。振り返ると黒岳、祖父岳、鷲羽岳が見える。大滝は大滝下の3mの滝から少し下って、左岸の草付きの急傾斜を高巻いていく。抜けると大滝上部に出る。大滝上はすぐに二俣となっており、北ノ俣岳に近い右俣へとコースをとる。(左または黒江五郎岳寄りの中俣乗越へ抜ける) 右俣は細い沢だが、ここも滝の連続で充分楽しめる。滝をいくつか越えると、さらに二俣となり、ここも右手への小さな沢へと入る。小さなサンショウウオを見つける。すぐに水流はなくなり最初の一滴をビデオに収め、沢歩きを終了し、遙か先にに見える稜線登山道を目指して、草原状のなだらかな斜面を登っていく。ところどころハイマツ帯を抜けるが、あまり苦にならない。沢靴を登山靴に履き替えていると、心配していた雨が降ってきた。雨具を着けて歩くが、そのうち雨は上がったようだ。残雪の残っている稜線登山道には予定通り、12時に到着。これなら折立には夕方まで下れそうだ。長い登山道を太郎平小屋へと下り、小休止の後、折立へと下る。有料道路は20時で閉鎖だが、充分の時間があった。立山温泉で汗を流し、富山で夕食を済ませ北陸自動車道に入り、呉羽PAでテントを張る。翌日は渋滞を避け、舞鶴自動車道、中国自動車道経由で広島へと帰る。
コースタイム
10日 折立(8:13)~(12:10)太郎平小屋(13:00)~(14:54)薬師沢小屋 12.198km<BR>
11日 薬師沢小屋(6:20)~(7:55)赤木沢出合(8:07)~(9:35)大滝(10:00)~(12:04)稜線登山道~(12:37)北ノ俣岳~(13:48)太郎平小屋(14:23)~(16:56)折立 18.754km