錦川水系五万堂渓谷 沢登り


松林

2021年8月1(日) 係:松林

参加者:小田

<行動記録>

当初は鈴ノ大谷山ナカノ谷を予定しており、一度難易度を落として錦川木谷峡島の谷に変更したが、参加申込み締切を待っても参加者は小田さんのみ。島の谷で2人では難があったため、再度行先を変更して島の谷の稜線裏側の五万堂渓谷へ。

普段行かないエリアなので経路を調べると、山陽道で徳山IC経由だと距離がかなり長い。吉和ICから中国道で鹿野IC or 六日市IC経由も一案だが、お得感が薄い。距離の短い岩国ICと大竹IC経由では大差なかったため、このうちの後者を選択。

五日市で小田さんを拾って大竹ICから弥栄ダムより美和、美川、広瀬と抜ける。木谷峡の入口からの県道361号は、沢沿いでは道幅が細かったが、峠越えになると意外と幅が広く難儀しなかった。鹿野地区に入り、渋川沿いを4kmほど下り、五万堂渓谷への林道(部分的に未舗装)に入り、入渓地近くに駐車。

準備をして9:40遡行開始。10分もしないうちに高い堰堤が現れ、車道側より越える。まもなく次の堰堤も現れ、これも車道側より越える。序盤は記憶に残らないような小滝と平凡な河原歩きが長い。南西→北東のラインに入って地形図と異なり並走する林道が右岸側に来るが、しばらく後林道が左岸側に戻り、10:45林道終点の登山口に到着。ここからは柵付きの立派な遊歩道と並行して進む。

徐々に沢の傾斜も増して行き、10:25 二条のF1に到着。傾斜が強いので直登は無理、とガイドブックにあるが、左手水線の階段状の部分なら登れるかも?しかしここを登れば上級の領域なので、今日は登らない。ガイドブックには左岸を高巻き、と書いてあるが、遊歩道より滝見道が右岸側に付いているので、ありがたく使わせてもらい、滝上に出る。

と、すぐにF2の赤滝(滑滝)が見える。この滝の直登が面白いそうなので、一度係が木の中間支点経由の右手寄りルートを登り、上部で確保して下降後、各々が滝の中央を登る。40°くらいの傾斜の岩肌では意外と滑るようで、階段状のスタンスを探しつつ、涼みながら登った。

 

先のF3もすぐ現れ、これはフリーで直登。ゴーロ状のエリアを過ぎると沢の傾斜が緩くなり、藪も覆い被さってくる。藪エリアを抜けると左右は杉の植林地帯。作業道が平行しているのが見えたので、遡行終了する。

作業道が長く続けば良かったものの、都合良くいかず、土の柔らかい超急登尾根を大汗かきながら進むハメになる。稜線が近くなると尾根の傾斜が緩くなり、トラバース気味に笹藪を避けつつも最後は笹薮に突っ込み、1000mピーク少し南の縦走路に飛び出る。

せっかくなので、長野山までを往復する。長野山頂上一帯は広い園地となっており、キャンプ場やカフェがあるようだが、展望台からの眺めのみを味わって引き返す。

山頂から南西方向へ下る近道もあるようだが、ガイド本通りに馬糞ヶ岳との縦走道を引き返し、分岐から延々と続く木段地獄を下る。よくこんなにも沢山の木段を設置したものだ、と感慨深いが、所々に笹の侵食が見られ、維持の大変さも感じられる。F1を経由すると登山口はもう近い。登山口より林道を歩いて駐車地まで戻り、行動終了。

復路は往路と同じルートを取る。木谷峡下部の遡行エリアがダム湖に浸かる。とガイド本に書いてあったのが以前より気になっていたのだが、ダムは未だ建設中で、国道から見えにくいところに巨大な壁が造られていた。2024年完成予定のようなので、それまでに遡行しておかなければならない、ということに気が付いた。

<コースタイム>

9:40 遡行開始 → 10:45登山口 → 11:25 F1 → 11:40 F2(赤滝) → 12:50 F3 → 13:30 遡行終了、片付け 13:55 → 14:20 1000mピーク → 14:35 長野山山頂 14:45 → 15:15 稜線分岐(下降開始) → 15:45 F1 → 16:00 登山口 → 16:15 駐車地

(記:松林)

コメントを残す