月日 2月1日(日)
参加者 久保(信)、宮重(直)、入会希望(大元)
<行動記録>
田部さんシリーズもあと8座となり、白木方面で残っている山を、3つ登ることにした。山行計画では、風呂ヶ山と旭山としていたのだが、無上谷林道を使えば、角山も可能なことに前の晩気づき、行きの列車の中でコース変更をお願いした。
前日の寒波がまだ居座っており、曇天のもと、上三田駅を出発した。旧道をしばらく歩き、「白木山口」の標識で、左に入る。住吉神社から西へ向かい、河津川に沿って弓投、正木と長い谷間道をたどる。正木の集落で出会った方に、「どこに行くんかね?」と聞かれ、風呂ヶ谷山と応えても「わしぁ、知らんぞ!」と言われてしまった。地元の方も登られないらしい。正木からは川筋から離れ、谷よりはるか高い所を車道がついている。1時間半車道を歩き、栃谷の集落に到着。風呂ヶ山谷の取り付きがよくわからず、少しうろうろするが、久保さんの「あの尾根に取り付けばいいんだから、その道を入ってごらん。」の一声。読図がぴったり。心細い草道が、小広いしっかりとした道になった。左下の谷から峠に出るときも、後ろの方から、方向指示を出してくださった。倒木の間を抜け、峠に出る。田部さんの「H」の表示があり、一安心。峠から右に主稜を登る。風もあり、寒いので、長居をせず、記念写真を撮って、来た道を下る。
また、栃谷、正木と下っていくのだか、小さな石まで使って作られた棚田がきれいに残され、それがきちん耕されている様子から、この集落の方の土地への想いが伝わってくる。この頃になると、高気圧も張り出してきたのか、青空に白い雲、ぽかぽか陽気で畑の間の道をおしゃべりしながら、歩くのも楽しくなる。
正木と弓投のちょうど中間にある市川ポンプ場から無上谷林道が入っている。北に車道を1㎞程登り、右に大きくカーブするところから、「無上の池」の石碑を右に見て、巡視路に入る。送電塔の管理道としてきちっと整備され、ずっと車道を歩いていた足にはやさしく、登り坂だったが、とても歩きやすい道で、今日の山行の中で一番楽しかった。
地図上の波線道通りに歩くと、日浦農道の法面(10m)の上に出る。2本目の送電塔から右の巻き道があったが、そこを通ると、藪をこがずに車道に出たのではないかと思う。イラ原峠から、右に巡視路を上がる。石がご神体になっている祠が残る昔の峠跡をこえ、送電塔の所から山道に入る。どんぐりの落ち葉ですべりやすい超急登の山道で、登りも下りも大変であった。道が悪いので、久保さんは送電塔の所で待っていてくださり、3人でピストンした。最後の登りは主稜がはっきりせず、困ったが、目印のピンクテープが目立たないように小さくつけられているのに気づき、迷わずに下ることができた。志和口に出たときに地元の方から、昔、キツツキがいて、それを見るために自分は良く登っており、登山者がいることを知り、テープをつけて迷わないようにしたのだということを伺い、あまり知られていない山でも、地元の山を大切にされている方もいらっしゃるのだと痛感した。
志和口まで戻り、ここで、久保さんとお別れし、残り3人で、旭山へと向かう。高南小学校の裏門から、山道に入り、30分で山頂に着いた。4時の芸備線を逃すと5時半まで、列車がないので、上三田には出ず、ピストンで来た道を帰ろうと決めた。登っている途中、山頂近くの迷いやすい所に、田部さんが「左へ」と表示をつけていてくださったのだが、安心したせいか、下りで間違い藪の中につっこんでしまった。今まではコンパスで方角を確認し、少しでもずれると修正していたのだが、来た道を左に左にずれてしまい、藪の中にはいってしまったのだ。下山するまできちんと読図するということを、肝に銘じておこうと思った。皆さん着いて来てくださり、ありがとうございました。。
<コースタイム>
上三田駅8:45―正木9:33―栃谷10:12―峠(H)10:45―風呂ヶ谷山10:55~1:10―栃谷11:30―市川ポンプ場12:17―無上の池12:45―イラ原峠13:25―角山13:40~13:45―イラ原峠14:05―志和口14:55―旭山15:30~15:40―志和口駅16:10