浦石峡・沢登り


元廣

8月29日
参加者:大前、川崎、元廣
<行動記録>
当初、匹見二ノ谷を予定していたが、川崎さんに沢の楽しさ(&奥深さ)を味わって欲しいという大前さんの思いと、猛暑に藪漕ぎするのもねぇ…という係の弱音?で、浦石峡に変更した。係も3年前沢登りをはじめた頃に安藤さんに連れていってもらって、西中国山地にもこんな沢があるのかと感動した記憶が残っている。

車2台で向い、1台を取付に、もう1台をいつもは寂地峡の駐車場におくのだが、今回は下山の林道歩きを省くために、終了点・木目の滝そばに駐車した。
取付で準備していると、汗がふきだす。今夏の暑さは異常だ。日常生活では盆も過ぎたし、ちぃーたぁー涼しくならんもんかと思うが、沢登りにくると暑ければ暑いほどよろしい(身勝手な沢登ラー)。
宇佐川への下降はざれているので、沢靴では滑りやすい、注意が必要。水量は少なめ、温度もぬるく、寒い思いをせずにすみそうだ。うっそうとしたゴルジュに入ると、いきなり猪の骸に遭遇し、仰天。獣でも滑落するんやから、人間も当然滑落するよな、と妙に納得。
カンス淵は、左岸を泳いで、滝(2m)落ち口の右手を登る。水からあがるときのホールドが手足ともに甘く、一瞬だが力技となる。係が何とか登って、川崎さんを待つ。そういえば、泳ぎが得意じゃないとメールに書いてあったような…。ザックが水を吸って重い→ホールドが甘い→ボッシャン→ザックが浮いて、ヘルメットを押し上げ、視界が遮断→パニック、って3年前の私と同じじゃないの。あわててスリングを出すが、長さが足りない。出し直し、ごぼうで登ってもらおうとしたが、パンプして無理。ザックを外して、空身で登ってちょうだい、、ウエストべルトがなかなか外れん。。ということで怖い思いをさせてしまいました、ごめんなさい。「ヒヤッとしたで、頼むぞ」と大前さんから激励(=お叱り)をいただく。
中国道の橋をくぐり、2段滝(F4)にいたる。ロープを出す。下淵を泳いで1段上がり、上淵を泳いで左岸にあるチムニー(残置ハーケンあり)を登る。登攀はそんなに難しくないが、上淵の泳ぎがやっかいだ。左手に落ちる滝を巻いて泳ぐが、水勢で前に進まない。右手岩壁に身をすり寄せるようにして、手でへつり、足かきでやっと前進できた。大前さんが心配して、高巻いて待ってくださっていた。川崎さんも滝をよけて泳ぎ、順調にフォロー。
アベウシの滝(10m)は、トップロープでシャワークライミングできるが、今回はロープを出さずに右のブッシュを登った。
コヤの谷の瀬戸(10m)は2条の滝。泳いで、右滝に奥深く入り込んでチムニー登りをしたような記憶があったが、中間のカンテにハーケンがあったのでこれ幸いと登る。1本目のハーケンにクリップするまでの2歩が核心、つるんつるんで何度かずべったが、ごまかしごまかし登った。また大前さんに高巻きさせてしまった。これで核心は終了。
歩道橋あたりで長めの休憩をとった後は、明るく開けた沢歩きとなった。
木目の滝は中間部のなめが滑りやすいということで左岸のブッシュ沿いに上がる。やさしそうに見えて、泥や草付きがいやらしい登りだった。甌穴(大人の足跡)を越えて、上木目の滝で記念撮影、遡行終了。

浦石峡は、泳ぎ・へつり・登攀とバランスのとれたよい沢だなぁ~と再認識。入渓してから中間部までのゴルジェも廊下って感じで、雰囲気あるし。
帰路、例によって大前さん宅でお茶をいただく。「大山・甲川はいかによい沢か、何度登ってもあきない」という話を聞き、来年こそはトライの思いを強くしたのであります。
おかげさまで怪我事故なく遡行できましたが、反省点もありました。次に活かしていければと思っています。

<コースタイム>
9:30 取付 ~ 9:55 入渓 ~ 15:20 木目の滝・遡行終了

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