三谷
月日:2020年10月10日
参加者:亀井会長、会員外:中川、三谷(妻)
<行動記録>
会の社会貢献活動の一環で、広島市西区宗箇山の清掃登山を行った。
宗箇山は三瀧寺の麓にあたり、三滝山とも呼ばれている。三瀧寺では毎年総会が開かれているので、馴染み深いがなかなか登る機会が無い。
三瀧寺は四季折々いろいろな景色を見せてくれるので、もっと身近な裏山として訪れてみたい。
もともと里山は人の生活に密着した場所だったが、ハイキング以外で人が山に入ることは少なくなった。そればかりか、不法投棄の場となっているのは悲しいことだ。
滝や岩や山がある場所は聖地である場合が多い。それらは登山者の(登山欲を満たす)モノだけではなく、山や自然の中に入らせてもらっているという意識は必要である。
朝8:30、JR三滝駅を出発し、三滝寺を目指して歩く。
早速、道ばたに落ちているゴミを拾いはじめると、たばこの吸い殻などの小ゴミ目立つのがわかる。
溝にはビニール袋などが散乱している。
石畳の参道に入ると、空気が変わるのを実感できる。会では馴染みのあるお寺さんだが、参道脇のお地蔵さんや滝などをじっくり見ながら歩くことはない。谷の中の滝と沢の脇に参道があり、自然の地形を生かしたお寺であることがわかる。
滝からの冷たい風を感じ、汗をかかない程度にゆっくり登る。
本堂まで上がり、続く階段を登っていくと、立派な竹林のある登山口に突き当たる。
しばらく竹林を見上げながら登っていくと、縦走路の分岐に出る。しばらく緩やかに登っていくと宗箇山の頂上に到着。展望は物群である。広島の街と瀬戸内海を一望できる。
広島藩の上田宗箇が広島城内の茶屋の借景として三滝山を選び、頂上に赤松を植えた事から宗箇山、その松を宗箇松と呼ぶようになったらしい。
絶景の頂上では景色を楽しみながら昼食を摂る。こうやって過ごす幸せを噛み締め、住んでいる街を客観的に見つめるのも良い。
ゴミ拾いをしてすがすがしい気持ちで下山した。
登山道中には飴の殻などのゴミ以外は見つからなかったが、登山道を少し外れるとかなり古い缶やビニールゴミ・ペットボトルを拾った。何十年も分解されずに環境中に残ってしまうことがわかる。
台風が南にそれて登山日和になったが、毎回大きな被害をもたらす台風に、この時期にしては強い日照り、普段気付かない環境問題に少し目を向けることができた。