2006年10月22日
参加者:名越、三谷、山本(文)
<行動記録>
今年も秋の大山を計画した。文殊堂を起点に三ノ沢から槍ヶ峰、天狗ヶ峰へ登り、振子沢~駒鳥経由で文殊堂へ戻る周遊コースだ。紅葉とキノコは今ひとつだったが、穏やかな秋を堪能してきた。
前夜はいつものバス停である。話題はインターネット関連企業のグーグルがいかにして利益を上げているか、ビルゲイツはIBM出身でどうのこうのといった内容だった。11時には、正面に座っているオジサンはワイン一本にウィスキー半瓶を空け、慈愛の表情で目を閉じ固まっている。もう寝よう。
翌朝5時30分に起床し、朝食のあと文殊堂へ移動、7時に出発した。せっかく快晴の大山なのに、新人がいないのが残念だ。堰堤群には大型重機が何台も入っており、現場事務所まで建っている。果てしない工事の繰り返しをしているが、素人には無意味と思えてしょうがない。迫り来る大山南壁の威容をカメラに収めようとしてもこれでは台無しだ。
最終堰堤を右岸から乗り越えて、ようやく手付かずの三ノ沢に入る。ここには広大な空間が広がっており、南壁の侵食風景と紅葉のコントラストが美しい。
槍尾根の縦走路に飛び出たら、目の前は槍ヶ峰、そしてすぐに主稜線の天狗ヶ峰である。ここからユートピア方面への下りが少し悪く、荷が重いと腰が引けてしまう。係がへっぴり腰で下っていると、後ろから山本さんが「メモリースティックは...」などと話しながら田部さんシリーズのステップで下りて来る。なぜそんなに余裕なの?象ヶ鼻の分岐から右へ進路を変え、草付きと大山キャラボクの中を振子沢へと下る。
ここで出会った岡山のオジサンが「自転車を下山口にデポしておいて、一人で縦走すると山行の幅が広がりますよ~。」と言っていたが、なかなか楽しそうな考えだと思った。
ブナが出てくるあたりから少しキノコも探してみたが、目に付いたのは月夜茸とムキ茸くらいだった。しかし地獄谷の出合に着くと、中高年グループがナメコで芋煮会のようなことをしている。コッフェルと箸を出してご馳走になった。昼なので我々も昼食のラーメンを作りたいが、ここでは恥ずかしいので物陰でこっそりと調理する。風が強くなり、青かった空にも白いベールがかかり出した。大休止のあとは鳥越峠から文殊越え経由で車のある文殊堂駐車場まで戻った。15時より早く下山できて時間もあるしということで、係の新婚生活基地へ行くことにした。あいにく相方はお出かけ中だったので、コーヒー一杯をゆっくり飲んで、皆さんは広島への帰路へつかれた。よく考えたら近いのだから、前夜は泊まってもらえばよかった。
特にこれといったドラマは生まれなかったが、紅葉と秋の香り、素晴らしい景観と心地よい汗に満足した。大山は、何回行っても飽きることがない大好きな山だ。みんなまた来てね。
<コースタイム>
5:30起床→7:00文殊堂7:15→8:15最終堰堤→9:30槍ヶ峰10:00→10:20象ヶ鼻→12:00地獄谷13:00→13:45鳥越峠→14:55文殊堂