期日:2015年8月12日
参加者:会員外(田中、新山)
8月10日16時頃、廿日市を出発して舞鶴へ。12日、新日本海フェリー00時30分発の小樽行の大型フェリーに乗る。二人は北海道の山は初めてで、フェリーも初体験で揺れを心配していた。日本海は穏やかで全く揺れは無く、船に乗っていることさえ忘れるほどだ。20時間の航海の後、午後9時前に小樽港に到着接岸。下船後、ガソリンを満タンにして、コンビニに立ち寄り明日の朝食を買い求める。小樽から高速を走り、旭川の先の比布ICで下りて層雲峡を目指す。層雲峡野営場に着いたのは12日01時30分頃。テントを張りたくない(濡らしたくない)ので良いところは?と車道を入って行くと炊事棟が見えてきた。すでにテント2張りが張られていたが、空いているところにシートを広げて寝る前の小宴会を開くいた後、就寝する。
12日5時起床。テントに寝ていた二人(女性)も起きていた。朝食のおむすびを食べ、寝袋などを車に無造作に積み込む。6時前にロープウェイ駅裏に駐車して、始発(6時)のロープウェイに乗る。盆なので多くの登山者がいると思ったが、予想は外れ意外と少ない。さらにリフトに乗り継いで7合目へと一気に上がる。リフトを降りて外に出ると、かわいいリスが出迎えてくれた。登山道はいきなり階段が続いている。青い空が広がっているが、いつまで持つことやらと思いつつ歩いていると、やがて黒岳(1984m)に到着。頂上の祠でご縁(何の?)がありますようにと5円×2回分で10円を供える。空は怪しくなってきたので、先が長いので早々に出発。高原に続いている登山道をノンビリ歩くが、ガスがかかり始め遠望は利かない。遠くでは雷鳴も聞こえてきた。雲の平を過ぎ、北鎮分岐の辺りから時々雨も降り出してきた。雨具を着けるほどではないが濡れると寒いので、今回のために、購入したばかりのゴアの雨具を着る。雨は時々止み、暑いので脱ぐ。降れば、また着る、の繰り返しである。御鉢平の向こうに何とか北海岳を見ることができる。その北海岳から南の尾根を行くと白雲岳、トムラウシ山へと続いている。元気なら、いつかは行ってみたいコースだ。間宮岳を過ぎ、登山道から右手の小さなお鉢の向こうに熊ヶ岳があるが、その斜面に残雪が残っており、もう少し早い時期ならニコニコマークに見えるのだが、すでに口と左右の目の部分が半分くらいまで解けていた。前方には旭岳への急登が見えている。半分から下のほうは残雪がある。遠くから見ると長そうな稜線であったが、取付いてみると以外にもあっさりと頂上へ到着。多くの登山者(中には軽装も)がいる。頂上標識にタッチして下山を急ぐ。下り始めると雷鳴と大粒の雨が降り出した。時々、霰も混ざっている。姿見池辺りではたたきつけるような雨なので、ひとまず旭岳石室へ避難。扉を開け、中を覗くと登山者でいっぱい。しばらく様子を見るが誰も出て行かない。外を見るが止む気配がないので、土砂降りの雨の中へ出ていく。普段は水など流れたいないはずの小さな沢は濁流となっており、登山道沿いでは渡れないので、少し上流に行き、狭いところを飛び越える。ロープウェイ・姿見駅で雨具を脱ぐと真新しい雨具なのに下着までビッショリである。ロープウェイ駅の係り人に沢の様子を伝えると、「何人かで様子を見に行く」と言っていた。ロープウェイは雷のため運転休止。運転再開を待ち、旭岳駅へ下りる。ずぶ濡れで雨の中のテント設営を考えると、その気になれない。一日遅れで参加の竹本が層雲峡に着いたと連絡が入る。車の回送は100km近いので2時間はかかるだろう。その間に協議して、今日の十勝・吹上温泉移動は諦め、何とか近くに宿泊場所(YH)を確保する。20時頃、竹本もやって来た。
13日、宿を出発して吹上温泉(十勝岳登山口)に向かうが、途中の電光掲示板は雷注意報、大雨警報を表示していた。こんな中で計画を薦めて、万一のことでもあれば笑いものになるだけなので、十勝岳~富良野岳縦走は中止とする。白金温泉の青い池に立ち寄って吹上温泉へ。登山口から登山道に入り、富良野川渡渉地点まで行ってみる。以外にも増水していないが、渡った後、雨でも降れば引き返せない。車に返り吹上露天風呂を見学に行く。見たくもないオジサン二人がそれぞれの風呂の縁で寝転がっていた。見に来なければよかった。富良野岳登山口の凌雲閣まで車で上がってみる。登山道をしばらく歩いて引き返し、凌雲閣でソフトクリームを食べた後、予定を明日に繰り上げた羊蹄山ひらふ登山口の野営場へ車を走らせる。約240kmの距離だ。
野営場に着く前、テントを張らずに済ませようと言っていたら、素晴らしい場所があった。その屋根の下には2張りのテントがある。半分が空いていたので、一応断りを言ってシートを広げてスーパーで購入した夕食を食べる。食後、年末年始はいつもお世話になっているカリンパニニセコ藤山YHに寄って、年末年始の仮予約?をして宿泊地に返る。
<コースタイム>
層雲峡(6:00)~リフト終点(6:45)~(7:59)黒岳~(8:32)黒岳石室~(9:40)北鎮分岐~(10:10)中岳~(10:20)中岳分岐~(10:49)間宮岳~(12:20)旭岳~(13:22)旭岳石室(13:35)~(13:50)姿見駅