2020年8月22日
参加者:遠藤、会員外(後藤、新山)
8月10日、広島県最高峰・恐羅漢山は知っている人が多いが、広島県最低峰は知らない人がほとんどだろう。最低峰は同じ高さの山が二つあり、その一つの城山 (11m),は生口島にあり、山頂標識を設置に亀井会長、遠藤さん、会員外の新山さんで行った。
今回の目的は、もう一つの最低峰、江田島市 (能美島) にある茶臼山 (11m) へ山頂標識の設置に行くことと最高峰の恐羅漢山に同日登山を計画。同日登山は2008年6月、今は亡き恒さん (大前) と実施したことがある。それ以来、標識を設置したらと考えていた。
登山隊?は高齢者4名。22日午前6時30分、地御前港を出港して茶臼山へ向かう。海路は約25kmで幸いにも海は穏やかで、40分くらい走り沖野島を回り込むと茶臼山が見えてくる。ここは潮が高いときは島となっているので、海が割れて道が現れ、陸と繋がっている時間帯を選ぶ。今日の干潮は午前5時47分。到着時刻を考えるとあまり時間がない。船を陸側(能美島)に碇泊して杭、標識、大ハンマーを持って上陸。
50mくらいで茶臼山連山?中央に到達。茶臼山は向かって左端にある。海岸の岩の上を歩き、築いてある石垣から取り付く。花崗岩が風化して滑りやすいので用心しながら登ること約20秒。今回は高齢登山隊なので、下りのことを考えてロープを持参したが、使うことは無さそうだ。さっそく頂上にステンレスの杭を打ち込む。木の杭は頂上の地面が固いので打ち込めそうにないので、錆びないステンレス杭を用意してきた。
しっかりした杭に標識を取り付ける。台風でも倒れることはないだろう。頂上から南西に長島、昭和50年か51年に登った大黒神島が見える。大黒神島は商工センター地などの埋め立てで採石しており、大きく地肌がでている。過去2回の例会を実施しているが、山を削る前の山容は剱岳を彷彿させていた。いまでも登れる尾根があるので機会があれば行くと良い。茶臼山の標識設置後、写真を撮ったり空撮をしたりでノンビリしていると陸から歩いてきた道は消えていた。
干潮時刻から2時間を経過していたので潮が満ちていたのだ。急いで下山して、膝まで浸かりながら船まで行き、3人の待つ茶臼山へ。新山さんに北峰まで縦走するように言って北峰の端へ船を回す。高齢登山隊は無事下山して、次の目的地、恐羅漢山に行くため地御前港に帰港後、恐羅漢へ向かう。
この茶臼山へ行くには陸路でも行くことができる。音戸大橋を渡り、さらに早瀬大橋を渡り県道487号、大原から県道300号を走れば茶臼山の麓(対岸)まで行くことができるが、潮汐を確認して行かないと泳ぐことになるか、潮が引くまでしばらく待つことになる。広島から約60km、2時間くらいだろう。海路だと約25kmで約40分。
恐羅漢・牛小屋高原ヒュッテで昼食を食べ、13時20分から登山開始。立山コースから登るが、標高1000mとはいえ歩くと蒸し暑い。他の3人は元気だが、少し歩いては休む、を繰り返すので迷惑をかけてしまった。所要時間は1時間20分もかかってしまった。我ながら情けない! 誰もいない頂上で写真を撮り、1時間近く休んで下山開始。立山コース分岐まで下るとパラパラッと落ちてきた。少し歩くと雷も鳴ってきて雨粒が大きくなってきたが、すぐに止むだろうと思っていたが、そのうち激しくなってくる。傘を差して歩くが風もあり濡れてくる。登山道は川のように流れているところがあり、滑りやすいので転ばないよう注意しながら歩く。夏焼峠まで下ると雨は小降りとなったが、すでにずぶ濡れ状態。16時20分、ヒュッテに帰り広島県最低峰と最高峰の同日登山は終了。昭和のお姉さん二人は濡れたまま?帰路につきました。おじさん二人は翌日も登る予定で涼しいヒュッテに残るのでセンターハウスでコインを購入(3分/100円×2枚)してシャワーで汗を流し、服を着替えてさっぱりしました。涼しくクーラーの要らないヒュッテは最高!
23日は日帰りで来られた八幡さんご夫妻と後藤さんが恐羅漢山へ登りました。ヒュッテ前からドローンを操作して立山ゲレンデ上部を登っていく3人の写真を撮り、3人が頂上へ着いた頃、頂上まで飛ばしましたが、残念ながらガスっていて3人の姿は捉えることはできませんでした。3人が下山後、昼食を食べ、コーヒーを飲んで解散しました。