窓ヶ山、三倉岳クライミング


松林

日時:6月13(土),14(日)
参加者
6月13(土):横山、宮重(直)、三谷、元廣、平本、兼森、吉村(太)
6月14(日):宮重(直、栄)、三谷、平本、徳永、兼森、桑田、吉村(太)

<行動記録>
 当初は前夜泊日帰りの予定だったが、土曜日に窓ヶ山でのトレーニングを入れることにした。今回は両日の山行について纏めて書くことにする。
梅雨入りしたこともあり、土日のどちらかで登れれば上等。ということで事前の天気予報から土曜日は岩、日曜日は20kmを歩く気になっていたが、金曜日に天気予報が変わり、両日とも岩を登れることになった。
 13日(土)は窓ヶ山の駐車場に9:00に集合。人数を分散して第2スラブ西面でのシステム確認と、その周辺での登る練習。と考えていたが、他会のメンバーが第2スラブを使われるようだったので、全員ではやぶさ岩へ行くことにした。
 左から「サタンのポケット」、「空も飛べるはず」、「フレーク」と3本ロープを掛けてもらい、8人なので、更に右側のルートが集まったボルト終了点にも1本掛ける。
 一番左の「サタンのポケット」は係が触らなかったので分からないが、滑りやすい部分があるらしく、数名苦戦していた。なおポケットに蜂の巣があった模様。「空も飛べるはず」は、ルート真ん中やや下の難しい直登をクリアしたのは3人で、他は右側を巻いた。現地にデポしてあったルート図を見ると、「フレーク」の出だしは正面のフェイスが正規ルートで、やや難のある右のチムニーは、さらに右のルートで使うようだ。係は一番右に降ろしたロープで「フレーク」の右から「難波船」を登ったが、これが味気無かったので、元廣さんが間の「クリニック」を登って終了点を掛け替えた。
 宮重(直)さんが右のハング部がある「キャットフィッシュ」をリードする。というので係がビレイをやったのだが、「じゃあ次は松林君。」と言われ、他の大先輩にも期待されてしまい挑戦することになった(もちろんトップロープだが)。1段目は自力で登ったが、2段目からは予想に反せず腕が疲れてきたため、残りは全て人工で何とか登り回収を済ませた。
 その頃、他会の「撤収する」という声が聞こえていたので、第2スラブ西面に移動し、「涅槃の行道」、「マドンナが行く」、「まきこちゃん」の3本に分散して再びトレーニング。係は「まきこちゃん」で離陸できずA0で登ったが、最上部の棚から左へルートをとろうとしてまたも苦戦した。皆2本ずつくらいは登り、システムの確認も一応できたはずなので、良しとしよう。
 解散後、三谷さん、兼森さんと三倉岳へ移動し、炊事等で前夜祭。焼きそばを食べたこと、尻と腿裏をヤブ蚊に刺されたこと、この日カープが大勝していたことは覚えているが、何を話していたのかはもう覚えていない。

 14日(日)は前日のメンバーと少し入れ替わりして、9人。
平本さん、徳永さんにはBコース周辺でトップロープなどで練習してもらい、他のメンバーは中ノ岳マルチピッチのルートを登ることになった。中ノ岳マルチのパーティは、先頭から松林-桑田、三谷-兼森-吉村(太)、宮重(直、栄)。宮重夫妻は「入門クラック」の隣にある「入門コーナー」から登るということで、ここだけトップロープを掛けて平本さん、徳永さんも練習したようだ。
 ここからはほとんど係の行動記録になるが...1ピッチ目は予定通り右へ抜けて支点確保。桑田さんがスタートして三谷さんから「ロープアップ」の声が聞こえ、ロープを引くが、今度は「ロープダウン」らしき桑田さんの声が聞こえる。少し緩めたが、その後の声は母音しか聞き取れず意思疎通が出来ない。「聞こえるところまで出ようか」などとあれこれ考えていると、桑田さんが登ってきた。2ピッチ目のクラックは、昨年下部で肝を冷やした経験から慎重に進んだが、上部で脚を突っ張ったまま進み過ぎてしまい、乗越しのところで少し難儀した。3ピッチ目は人工(スリング足掛けorアブミ)で登るところが2つある。1つ目を登った後、昨年は1つしか登らなかったような気がしたので、桑田さんには左から巻いて登るよう指示したが、2つとも人工で登るのが正規らしい。1つ目もいくらか難儀したが、2つ目を乗越す際にデージーチェーンがヌンチャクのカラビナに掛かっており、悪い体勢でこれを外すのが苦しかった。
 4ピッチ目は取り付き点までロープを出して登り、垂壁から小松の脇を登る。昨年と同じように後ろの岩で突っ張って登ったが、突っ張れる脚の長さがない女性はたいてい人工で登るらしい。1,2段ほど登り、左巻きで斜めのフェイスを登る際に取ったカムの支点が低く、Zグリップ気味になってしまい、ロープの流れが悪くなったので、「半身ズリ上がりクラック」の前でピッチを切って桑田さんを上げる。「半身ズリ上がりクラック」は、悪い体勢でのカムのセットが厳しかったので、急遽スタート支点のスリングに足を掛けてセットをした。2,3本のカムを試し、「このサイズでここじゃないと決まらない」という解を出し、それがよく効いていたので安心してズリズリ登れた。 このピッチは行き止まりの壁が現れるはずだったが、目の前のチムニーを見て、「こんなところ登ったかいな?」という疑問が湧き、山岳連盟のクライミングスクールでここを右下に飛び移った記憶があったため、右巻きを行った。すると左上に行き止まりの壁が見え、「あっ、間違えた」と気づく。立ち木でビレイして桑田さんを上げ、5ピッチ目は「最後のフェイスを登るだけ」になってしまった。3パーティが頂上に揃い、一先ず無事に終了。
 青白ハングの下まで戻り、平本さん、徳永さんと合流。聞くと、「猫パンチ」を登ったそうだ。既に皆腹八分目くらいの雰囲気だったので、周辺で見易めの「門前払い」、「ひなまつり」に分散して練習。この日の「ひなまつり」は滑り易かったようだが、トップバッターの吉村(太)くんがロープを掛けてくれていた。宮重夫妻は、当日両粂さんが新しく整備された青白ハングのルートを登っていた。
 自分自身が上達した訳ではないですが、2日間で長い時間岩と対峙でき、それなりに充実できました。2日間、1日のみの方もご参加ありがとうございました。
<コースタイム>
6/14日 8:18駐車場→9:55中ノ岳登攀開始→12:57先頭パーティ登攀終了→13:28後尾パーティ登攀終了

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