根子岳と高岳 2004.6.4~6.6


大前 恒雄

<参加者>吉岡、吉村、宮重(直)、多賀谷(重)、赤井、神庭
 
 6月4日18:30、廿日市市・ナカシンの駐車場に集合。宮重の車に7人と荷物を無理やり積み込み、いま話題のハブの破損でタイヤが外れないか心配しつつ?出発。大竹ICから山陽自動車道、中国自動車道、九州自動車道と乗り継いで阿蘇南麓の熊本県高森町へ向かう。熊本IC手前の北熊本SAの、既に営業を終えているレストランの軒下で宿泊とする。
6月5日 5:30起床。車に乗り込み出発。熊本ICで降りて57号線、325号線経由で高森町へ。今回ベースにする鍋平キャンプ場へ到着。ここでキャンプ場の下見をする。手入れの行き届いたキャンプ場で、炊事棟やトイレは今朝、掃除されたようで土間のコンクリート部分は濡れていた。駐車場で朝食の後、根子岳西峰の登山口、日ノ尾峠へ車で向かう。約10分で峠の駐車場へ着く。車は3台くらいしか駐車できず、道路端に置いておく。登攀グッズをザックに、西峰への登山道に入る。登山道はいきなり急登でキツく、ほとんど真っ直ぐに延びており、雨の日だと滑りやすそうな道だ。道が緩くなり、しばらく進むと西峰に着いた。西峰の上は見晴らしがよく、高森の町や高岳への稜線がよく見える。高岳の登山道も真っ直ぐに延びているのが分かるが、残念ながら頂上はガスっていて見ることはできない。西峰から東方面を見るとガスの中にうっすらとピナクルが見える。これがローソク岩のようだ。西峰からは稜線の縦走路となるが、木々であまり気にならないが、左右両サイド、スパッと切れている。稜線は1mも無いところが多く、注意を要する。Ⅵ峰からは懸垂で5mくらい下りる。さらにもろいグズ岩を浮石に注意しながら登る。ここを越えるとⅤ峰手前のトラバースがある。古い捨て縄があり、これに摑まって越えることができるが、トラバース地点手前から少し下に下りて登り返すこともできる。木々に摑まりながら登るとⅣ峰頂上に出る。5mの懸垂下降をすると道は50cmくらいスパッと切れている。アリの門渡りで、下を覗くと10mくらいはあるだろう。跨ぐと難なく渡れるが、多賀谷は「こわいデス」と渡ろうとせず、神庭に助けを求めていた。スリングロープに助けられ、何とか渡る。つづいて20mくらいのナイフリッジだ。神庭、多賀谷組以外はロープ無しで渡りきる。岩はしっかりしており、高度感があり面白い。ここを過ぎるといよいよ天狗峰だが、全容はガスの中でまったく分からない。20mくらいのしっかりした岩場を登りきると天狗峰(1433m)の頂にでる。晴れていたらすばらしい景色が広がっているのだろうが、残念ながらガスの中では・・・・。懸垂で下りると天狗のコルへ到着。さらに稜線を辿ると東峰だが、時間の関係で天狗のコルからヤカタガウド登山道を下ることにする。登山道といってもガレ沢で上部は石が浮いているので、注意しながらの下降だ。しばらく下ると右手にメガネ岩が見える。ゴルジュ帯は苔のついた岩だが、ザラザラしているのでフリクションがきいて歩きやすい。さらに下って行くと堰堤が見えてくる。右岸側が階段状になっているので、ここから簡単に上がることができる。堰堤から少し下ると舗装された林道に出た。ヤカタガウド登山口は日ノ尾峠への三叉路にある。日ノ尾峠までは2.1kmと書いてある。ここで記念写真を撮るため道路中央にいたら車が上がってきた。さっそく日ノ尾峠まで同乗させてもらうよう、若い女子・赤井に交渉させる。交渉成立で神庭を車の回送に行かせる。車で鍋平キャンプ場へ移動して、管理人のいない管理棟の軒下に荷物を置いて、買出しと屋台のオッチャンお薦めの月廻り温泉に行く。温泉からは根子岳が真正面に見ることができる。キャンプ場に帰ると、管理人が来ておりキャンプ料金・300円/人を支払う。強風のため横殴りの雨が降っており、テントは張らないことにして、炊事棟を今日のネグラにと準備するが、さらにいい場所があった。今日はホテル女子便所に決定。風もなく飲料不可の水もあり、快適そうだ。一晩中、強風が吹いていた。
日ノ尾峠(9:10)—(10:00)西峰—(12:20)ローソク岩—(14:40)天狗峰—(15:00)天狗のコル—(16:40)ヤカタガウド登山口

6月6日 いびきと歯軋りで早々に起きる。外は小雨が降っており、今日の高岳登山は危ぶまれる。皆は6時過ぎに起きてきた。その頃には小雨は止んだようで、少し明るくなってきたような気がする。高岳や根子岳は中腹から上はガスっており見ることはできない。朝食の後、今日の行動は予定通りと決定。今日は歩かない直チャンに阿蘇山・火口西まで車を回送してもらう。日ノ尾峠まで送ってもらい、高岳へ向かう。30分くらい登ると樹林帯から抜けて見晴らしがよくなる。根子岳は相変わらずガスっており、全容は見ることができない。比較的急な登山道を真っ直ぐ登ると平坦地にでるが、頂上まではさらに700mくらい先だ。ガスの中の頂上には多くの登山者がおり、賑やかだ。中岳までは20分くらいで着く。登山道はほとんど水平である。中岳頂上直下で昼食をとる。雨が降り出し、雨具を着て砂千里へ急ぐ。火口を巻くように下って行くとようやくガスが開け、砂千里や火口西の展望台が見えるようになった。直ちゃんに連絡をして、展望台駐車場に来てもらう。車に乗り込み、帰路につく頃には雨も激しくなってきた。
日ノ尾峠(9:30)—(11:30)高岳(11:45)—(11:55)中岳(12:25)—(13:40)阿蘇山・火口西      
記:吉岡

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