6月24日(日)
参加者:徳永、保見、兼森、島本、元廣、川﨑、横山、宗岡
やっぱり降りました、さすが梅雨。しかしそんなことはまったく関係なく時間通り阿品に集合、山口のセミナーパークを目指す。
セミナーパークで兼森さんと合流して3台で砂防公園キャンプ場へ移動。本日は雨天のため南峰のクライミングは中止、大海山をぐるっと回って、炊事棟でロープワークをすることにする。
昨年のクラ技番外編でも歩いたコースである。晴れたらクライミングなので、雨の日しか歩かないこのコース。今日は夏合宿を頭に入れて皆重量を担いでいる。とはいえ、キロ数を指定すると係も背負わなくてはならなくなるので、「荷物重たくしたい人~」と募ると次から次からギアをくれとやってくるのである。おかげさまで、足腰不調気味の係も何とかついて歩くことができました。カッパで蒸れ蒸れの一行は、休憩ごとにワンポイントレッスンで山岳会の常識伝達をはさみつつ高度200mの稜線の景色を楽しみながら進んだ。今日頑張った人は、いつかきっといいことあるよ。
下山後、昼休憩をはさんでロープワーク授業開始。まずは机上講習の復習から始めるが、どうやらタイムどころではなさそうだ。少しのシチュエーションの違いで大いに戸惑っている姿が見受けられた。もしやアルパイン、ワンピッチのフリー、トップロープ、リード、一気にいろいろやりすぎてごっちゃになっているようだ。この困惑ならこのままダントツの参加率でクライミング山行をこなしていくことによって整理され、頭でなく身体にしみついていくと思う。しかし、机上講習の復習もできていない部分については笑って見ているわけにはいきませんよ。本番で、忘れてしまったではすまされませんから。
2時間目のテーマは「ビレイ」。ビレイ器具をつけてロープを流せばビレイをしているように見えますね。しかしそれでビレイしていると言えるのか?答えはNO。そこで今日は、墜落を止めるということを実感してもらうことにする。支点の数、ビレイやーの位置などを変えて3パターン。墜落係は川﨑さん、懸垂でぎゅっと身体を持ち上げてから落ちるので、結構な衝撃を感じてもらえた様子。引っ張られたらどうしようもないということをわかってもらったうえで、ビレイをする際の立位置やセルフの長さなど、自分で考えたり人がどうしているかを見たりしていってほしい。そう、わかってもらえればよいのです。
3時間目は「懸垂下降」。セットの仕方に始まり、ロープの太さを変えたり、荷物を背負ったりして、その違いを感じてもらった。はい、違いをわかってもらえたらよいのです。
今日のメニューは、ロープワークというより、クライミングの基本の基本。普段のクライミング例会でいつもしていることだけれども、こんなことにもなりうるんだよ、こんな危険が潜んでいるんだよ、ということを体験してもらう趣旨であった。
お世話になった炊事棟を丁寧にお掃除して、雨が本降りになりだした15:30頃撤収して解散した。