クライミング技術講習会2 天応


神庭

【月 日】5月25日(日)
【参加者】名越、横山、武田、赤井、宮重(直)、山本(文)、多賀谷(重)

 「なんじゃこりゃ~」。金曜夜に帰宅した宮重夫妻は、玄関に置かれた2台の子供自転車を前に、頭が真っ白になった。意味がわからん。ごめんなさいね、それは名越さんが神庭家へ譲ってくれる自転車だったのです。そんなこと知らない宮重家では、お巡りさんを庭先まで呼んでしまって、もう大変でした。さて土曜夜は例によって、係は宮重邸に泊まらせてもらう。いつもご馳走を前に、山の話しや夫婦げんかに付き合って、モチベーションを上げるのです。外では大雨が降っている。明日はどうなるだろう。

 翌朝雨は止んだ。どんどん回復に向かうようだ。墓場駐車場には係、武田・宮重直・横山・赤井の精鋭5名。今回のテーマ「基本編その2」は、このメンバーには無用だ。湿度120%、滝と化したナメラにむかう。岩登りは到底無理なので、両下腿骨折の怪我人をナメラから登山道まで搬送する救助訓練に切り替える。いつものようにザックとロープバックで背負い、横山さんの指導の下、ビレイされながら登山道の安定した場所まで搬送した。このころ名越さんも合流する。このほか張り込んだロープによる岩場の通過方法、ヘリ救助の知識などの講義を受ける。濃密な午前の部を終えて昼となる。
 午後から陽射しが強くなり、岩が急速に乾きだした。山本さんと多賀谷さんも合流する。ここから自由行動とし、乾いている金魚ダイレクト、凹角、ルージュの乱れ、第一ポピュラーを入れ替わりながら登る。赤井さん、風邪ですごいガラガラ声だけど、そんなに登って大丈夫?
 さあ17時が近づいて来ました。世間話をしながらも、横目で照準を定めている人がここに一人。直子さんが先週のクラ技で敗退した「金魚スーパーダイレクト11a」を狙っている。さっきまで濡れていたけど、ついに乾いたのだ。じゃー行ってみよう。小さい小さいホールド・スタンスを繋げながら、繊細な動きでロープを伸ばしていく。下からでは何に手をかけて、どこに乗っているのかわからない。そしてついに抜けてしまった。セカンドで係が登るが、まだリードはできそうにない。さすがです、直子さん。

 降りたら18時が近かった。荷物をまとめて駐車場へ下り解散とした。先週に引き続き、なかなか濃い内容の「中堅クライミング技術講習会」であった。おーい新人君、もったいないぞー。
 さて最後に墓場駐車場についてひとこと。今回我々が駐車しようとすると、地元の方がわざわざ上がって来られて、「できるだけ詰めて、転回スペースも確保するように」指導して行かれた。墓参りをされる方の駐車場なので、我々登山者はできるだけ乗り合わせるか交通機関を利用して、迷惑をかけないように気を付けなくてはいけない。全国の岩場で地元とトラブルが起きている。深刻になってからは修復が難しいので、今から気を付けて利用したい。

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