日帰り登山・50年ぶりの石鎚山


吉岡好英

期日:2019年6月12日

大学4年春合宿で東之川から瓶ヶ森に登り、石鎚山まで縦走し面河に下ったのが最初だった。その時、まだロープウェイはなかった。その2年後(昭和44年)、西之川からロープウェイを利用して石鎚山に登った以来だから、ちょうど50年ぶりとなった。(ロープウェイは昭和43年に開通)

11日夕方、どうなるか分からないが(寝過ごしたら中止)、とりあえず計画書を提出しておく。幸い?にも寝過ごすことなく目覚める。5時20分頃、出発して宮島SAに入る前に朝食と昼食のおむすびを買い、しまなみ海道・来島海峡SAで休憩を兼ねて朝食を済ませる。日帰りなのでユックリできない。来島海峡大橋の写真を撮って登山口の西之川へ車を走らせる。ロープウェイ駅近くの駐車場に車を置いて、下谷を9時発の便で山頂成就駅に上がる。乗客は4名。ウィークデイなのでこんなものだろう。山頂駅から成就社まで約20分。成就社の登山道入り口に設置されているポストに登山届を入れて山門をくぐり登山道へ入る。登山者はほとんどいなく、ロープウェイで一緒だった外国人カップルと若者(自分と比べて)だけ。緩い八丁坂の下りは結構長い。駐車場のおじさんに「登山道は階段が多いよ」と聞いていたが、八丁坂を下るとさっそく階段を登り始める。階段の板が新しいところがある。しばらく登っていくと痛んだ板を取り替えている人がいる。大変な作業で頭が下がる思いで横を通らせて頂く。急な階段をいくつも越えていくと、やがて“試しの鎖場”に到着。岩は濡れており滑りやすそうだ。外国人カップルが取り付いていたので、しばらくの間を開けて取り付く。鎖は大きくリングに足を入れて登れば滑らない。登り切る前に追いついて、下りは彼らが下に降りるまで待つことに。下ったところの売店?休憩所は閉まっていた。さらに登り、一の鎖場に到着すると数名の登山者がいる。この後に登ると時間がかかりそうなので巻き道を選ぶ。巻き道は立派な鉄の橋。よくこんなものを絶壁に取り付けたものだと感心しながら渡る。石鎚山はガスの中で見ることが出来ない。二ノ鎖場、三ノ鎖場も巻き道へ。岩場にキレイなシャクナゲが咲いているのが見える。三ノ鎖場を巻いて上がると山頂神社の広場に出た。天狗岳はガスの中で見えない。周りが見えないなら行っても仕方ないと休んでいたら、徐々に見えてきた。ザックを置いて痩せ尾根へ。「バランス、悪~」と思いながら天狗岳に到着した。早々に引き返し昼食タイム。暇な人?が多いのか次々と登山者が登ってくる。すこしノンビリして下山開始。今回は50年前と同じルートを辿る予定で来たが、ロープウェイ乗車券は購入後に気づいたが往復のチケットだった。下山時も階段の修理は続けられており、しばらく話をして下る。石鎚神社の信者の寄付で行われており、7月の山開き?まで続くらしい。できれば夜明峠から50年前、登攀した天柱石経由で下りたかったが、帰りも成就社へ下り、さらにロープウェイで下る。歩いて下るより2時間くらい早く下山できたので、高齢者にはこの方が良かったのかも。今回も帰りは240kmノンストップで走り、19時過ぎ帰着しました。

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