天応クライミング


松林

2021年5月30日(日)  係:松林

参加者:吉村、島本、上田、西村、堀田、小田

<行動記録>

雪彦山でのクライミングを計画していたが、緊急事態宣言の発令を受けて、近場の天応に変更した。

早めの梅雨入りで木曜日の朝は大雨だったが、当日は問題なく晴れて夏日となる予報。まずはナメラ岩まで登り、左手の立ち木を使ってフィックスロープの通過方法を小田さんに覚えてもらう。6月からの沢登りに備えて、である。中間支点を固定した場合と固定せずにスルーできる場合、の2通りを学んでもらった。序でにフォロワーのビレイも見てもらったが、一度に全部の習得は難しいかな?

続いて、アブミ登攀の練習に、と参加者にはアブミを用意してもらったが、岩場の場所を忘れていたので吉村さんに案内してもらう。銀座尾根を越して3~5分ほど進むと“ミッキーフェイス”に到着。吉村-島本-小田組には銀座尾根でのマルチピッチクライミングで、小田さんにシステムの習得をしてもらい、その間に残りのメンバーはアブミの練習に勤しむ。

まずは係がリードで取付き、アブミに足を乗せる時の動きや、支点間が近いときは腕力と腰ヌンチャクでサッと処理する。だの、実演する。アブミを使うのは5年振りくらいで、上段に立たないと進めない箇所では恐怖でスムーズに行かなかったが、終了点まで辿り着き、ひと仕事終える。

続いて上田、堀田、西村の順で登ってもらう。上田さんは掛け替えで手古摺っている様子。やはりトップアウトでなくとも、アブミの先端にはフィフィと引き抜き兼落下防止用の細引きを付けておくべきである。堀田さんは「もっと楽に登れるものだと思っていた。」との感想。西村さんはスイスイ登ったそうなので、次回はリードをしてもらおう。

次のメニューは、上田さんより「トップロープで練習できるところはないか?」というリクエストがあったので、マンメリークラックと左カンテの基部に移動する。左手の斜面が離陸場所、という記憶のみが残っていて、マンメリークラックはカンテのすぐ右のルンゼを登るのでは?という勘違いと、左カンテがグレード5.5という勘違いを起こしていたため、係が左カンテへ向けて登り始めてカンテに入る箇所で行き詰まり、一旦降りる。

ナメラまでトポ図を取りに行って戻り、マンメリークラックの場所が認識間違いで、ミッキーフェイスへ移動中の吉村さんに聞くと、やはり間違っていたことが判明し、棚から登り始めるのが正解。気を取り直して、これを登ったら早退、の堀田さんにトライしてもらう。クラックの手前までは順調に進むが、クラックに辿り着くと、「クラックにコウモリが2匹いるので手を突っ込めない」と言い出し、試行錯誤した結果、右手のボルトへ転進するが、その先へ進めず敢え無く断念。

上田さんに選手交代して、木の枝を携えて登ってもらう。クラックを除くと、コウモリが手前に出てくるそうだが、1匹は見えなくなったようだ。その後、枝を突っ込んだのか、「うわ、来た来た」という声の後に、コウモリが羽ばたいて行くのが見えた。登る道が空いたので、カムをセットしてジリジリ登って行く。核心部は怖かったのでカムを掴んで登ったそうだが、クラックから先のスラブで支点無しの距離が長かったのが、また怖かったそうだ。上田さんは手が血だらけだったが、後続の松林、島本はテーピングをして傷無し登攀。ありがたやー。

吉村さんはスイッチが入ったのか、小田さんにリードをさせるぞ。と、先に上った銀座尾根で小田さんにマンツーマン指導していた。小田さんは沢登りも始めるそうなので、今後の飛躍に期待したい。

下山前に、銀座尾根を回り込んで“マンメリー~”の終了点への道を確認し、ミッキーフイスへも上側から回り込めることと、第一フェースと銀座尾根東面の位置を確認した。これからの夏場には天応に行く機会はほぼ無いが、地形概念を覚える&復習する良い機会となった。

(記:松林)

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